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2005/04/24

「僕の彼女を紹介します」私的映画考Vol.1

恋愛映画と一言で言うが、恋と愛は違うモノである。英語で言うと両方"LOVE"で同じようであるが、日本語はそこが美しい。恋は会いたいと思う情熱。愛は愛おしむ気持ち、大切にしたいと思う気持ち。恋愛映画はたいていの場合、恋についての映画が多い。離れている二人がどうしても会いたいと思うのが恋。恋と愛を混同している。恋から愛に昇華していくというのが恋愛である。

僕の彼女を紹介します」はまさに愛を描いた作品である。愛の表現方法は様々だが、主人公ギョンジンは不器用に愛を表現する。「私の辞書に”ごめん”はない。”ごめん”に改名したら”ごめん”と呼ぶわ」最後までこの台詞が伏線となっていくが、とにかく素直になれない。それが彼女の魅力の一つでもある。二人の関係が愛に溢れているのは言うまでもないが、警官である彼女ギョンジンのハチャメチャな捜査に、いつもハラハラしている彼ミョンウ。ミョンウは命を落としてしまい、ギョンジンは自暴自棄になっていく。彼への愛を強く胸に秘め、危険な捜査に乗り出していく。そんな健気な彼女が悲しい。

ユーモラスな前半はとことんコメディで良いのだが、ミョンウを求めて彷徨うギョンジンの憂いを秘めた表情の後半もまた良い。コメディからラブストーリーをバランス良く配し、その映像を盛り上げていくのが美しい音楽である。DVDのメイキングによれば、クァク監督は脚本や絵コンテの執筆中に劇中使われる音楽を聴くのだという。脚本家・倉本聰氏も同様であるらしい。音楽は映画には描かせない要素の一つである所以であろう。終盤の泣き所となるクルクルと風のように回るカメラに、風を受けて回るかざぐるま。永遠の別れを告げるミョンウは「生きる意志を強く持て」と言う。このシーンでも音楽が美しく画面を彩る。感動して泣ける映画が好きな私としてみれば、このシーンはたまらない。

恋愛映画にも男性目線で作られた作品と女性目線で作られた作品があると思う。本作は監督・脚本が男性ではあるが、女性目線で作られているように感じられた。最近の韓国映画にはハリウッド映画にも負けず劣らずのパワーを感じられる。ますます目が離せない。

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