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2005/07/02

会話軸の話し

映画を観ていると時々違和感を感じるカット切替が多い作品があります。左から右に走っていたのに、次のカットでは右から左へ走っていたりする。左にAさん、右にBさんがいて会話をしているのに、次のカットでは左右が入れ替わっていたりします。そう言う時に「あれ?」って思う事があります。これを「会話軸・アクションラインをカメラが越えた」と言うのです。

AさんとBさんが向かい合っている場合、この2人を結ぶ見えない線を「会話軸(アクションライン、イマジナリーライン)」と言います。カットを切り替える時にカメラが会話軸を越えてしまうと、見ている人には位置関係がおかしくなってしまうのです。映画は1台のカメラを使用して、カットごとにカメラ位置を変えて撮影する事があります。その際、会話軸を無視してカメラ位置を設置してしまうと編集の時には取り返しがつかないことになります。

この場合、カメラが1カットのまま会話軸を越えれば問題はありません。

「ロードオブザリング」の合戦のシーンはこれがきっちりと守られているので、大群衆の中でも敵味方の区別が付けやすいです。同じく合戦シーンがある「キングダムオブヘブン」ではアクションラインをカメラが越えてしまい、左から右に攻めているのに、次のカットでは右から左に攻めるにようになってしまい、???と思ってしまうのです。

「宇宙戦艦ヤマト」でもきっちりと守られています。地球からイスカンダルへ行く時は、右から左へ進み、地球へ帰る時は左から右へ進んでいます。最近のアニメではこの基本的なルールが守られていない作品がたまにあります。

アクション映画でこれをやられるととてつもなく違和感を感じて、物語に集中できなくなる事があります。スピード感を出すためとか、画面構成の美しさを重視するのも良いのですが、やはり基本はしっかりした作品の方が安心します。

時々、巨匠と言われる監督がこのような会話軸をカメラが越えるような撮影をした作品を目にします。私はこれは撮影の基本だと思っているので、どんなに巨匠でも守るべきところはしっかりと押さえて欲しいと思います。

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