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2005/09/25

「シンデレラマン」私的映画考Vol.23

シンデレラマン

ボクシング映画の名作は数あれど、本作もまた名作の一つに数えられること間違えのない作品でしょう。現在、劇場公開中の「シンデレラマン」です。監督は「アポロ13」「ビューティフルマインド」のロン・ハワード。主演は「ビューティフルマインド」でコンビを組み、アカデミー賞を受賞したラッセル・クロウ。伝説のボクサー、ジム・ブラドックを好演しています。その妻役にこれまたアカデミー女優のレネー・ゼルウィガー。

1930年代、世界大恐慌。かつては華々しく活躍していたボクサー、ジム・ブラドック。寄る年波、故障つづきで試合に勝てない。ついにはライセンスを剥奪され、3人の子供を抱えて、日雇いの肉体労働で日々の生活を送っていた。そんなある日、カムバックの声が掛かった。一夜だけの約束だったが、連勝を続ける。そして、世界タイトルマッチの日が迫っていた。チャンピオンは若く、俊敏で、狡猾。リング上で二人も殺していた。家族の心配を余所に、それでもジムはリングへ向かうのか・・・。

ボクシングの試合のシーンはとにかく大迫力。何かで見たが、対戦者の見た目の映像は、カメラマンがカメラを持ちながら、実際にラッセル・クロウに打たれながら撮影したとか。大変なご苦労です。大観衆に包まれた臨場感もさることながら、パンチの瞬間、カメラのフラッシュと共に一瞬静止する画像が効果的。

ズバリ泣き所は最後の戦い。今まで見たことのないような観衆の声援にジムは少し戸惑いつつも、観衆は皆、ジムに希望を持っています。恐慌の時代に民衆の希望、拠り所へとなっていきます。しかし、妻はリングに上がって欲しくない、でもジムを誇りに思っている。そのジレンマに苦しみます。子どもたちは何よりも大好きな父親に希望を託しています。

この作品は、ボクシングを通して、家族への愛を描いた作品だと思います。ボクシングは職業で、働くことは=家族を守ること、家族と一緒にいること。それが目的なんだとジムは言います。かといって、明らかに敵うはずのないチャンピオンに挑んでいくことは、愛なのか?無謀という言葉で片付けてしまうのはカンタンですが、それだけではない、それでも家族を守りたいという強い意志が伝わってきます。

アカデミー賞の呼び声も高い本作。この秋、オススメの一本です。ぜひご覧ください。

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