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2005/10/22

「メメント」私的映画考Vol.25

今日は前回の「フォロウィング」に続いて、クリストファー・ノーラン監督の「メメント」をご紹介。映画館で観たのが、2002年3月で、今日DVDで観たのですから、ずいぶんと久しぶりでした。

以前、友人に「DVDを持っているが、何度も見るのか?」と聞かれたことがあった。当然、「何度も見るし、何度も観たいから所有するんだ」と答えた覚えがある。何度も観たいと思える映画に出会えることは幸せなことなのだろうけど。

この「メメント」と言う作品は、10分間しか記憶が保たない主人公・レナードが、妻を殺され、復讐心に燃え、犯人を捜すという物語。話しとしては良くあるのかもしれないが、面白いのは、構成の妙。ファーストシーンが時系列の最後で、そこから、順番に遡っていく。この辺が興味深く、主人公と同じ気持ちになれて、わからなさ加減が微妙に心地がよい。

で、この作品は、冒頭の何度も観たい作品とは少し違うけれど、観るたびに違う発見があるに違いない。今回DVDで観たのも3年ぶりなので、ほとんど忘れていたように思う。わからなさ加減は、何度観ても同じかもしれないし、構成の妙もほれぼれする。

今回思ったのは、主人公の熱意というか、前向きさ。きっと、自分があの状態に陥ったら、あんなに前向きに行動は出来ないと思う。これでも、前向きさには自信があるけれど、10分間しか記憶が保たないのでは、何をやってもやる気にならない。でも、主人公・レナードはこう言います。「たとえ忘れても、やることに意味がある」。達成感が持続しないのだから、それこそ永遠に目的を果たそうとするのかもしれないのだから。

記憶と記録というのも面白い。人間の記憶というのも曖昧でいい加減なモノ。その点、メモをとったり、電話番号をとっさに手のひらに書いたり、それも記録のうち。私はほとんど物事を覚えないので、パソコンにほとんどを入力している。と言っても、すべての出来事を記録するのには限界がある。レナードはメモはもちろん、重要事項は体中に入れ墨で記録する。記憶が保たないのだから、それがイチバンなのかもしれない。

記憶があるから人は生きていけるのかもしれない。そんなことを感じられるこの作品、ぜひご覧ください。

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