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2006/02/02

「単騎、千里を走る。」私的映画考Vol.29

昨日は、映画の日という事で「単騎、千里を走る。」を観に行ってきました。

「初恋のきた道」のチャン・イーモウ監督作品と言うことで、楽しみにしていました。最近の2作は「HERO」「LOVERS」とアクション作品でしたが、本作は「あの子を探して」「初恋のきた道」「至福のとき」の系統の心温まる物語です。

高倉健演じる木訥として人付き合いの苦手な主人公。病気で入院中の息子を見舞おうとしますが、十数年仲違いを続ける親子は、会わずじまい。そんな時、息子の妻からビデオを渡されます。中国の仮面劇を息子が取材したモノでした。「来年また来ます」とビデオの中で告げる息子。しかし、病気で行くことは出来ない。父親は思い立ち、息子の変わりに中国へ行き、仮面劇の撮影に出掛けるが・・・。

様々な人々と出会い、人間とはこんなにも優しく、素敵なんだと思っていく主人公の姿に感動。終盤ではかなりウルウル来てしまいました。「初恋のきた道」の時もそうでしたが、なぜか分からないのですが、自然に涙が溢れてくるんですね。普段は思い出さないけれども、心のどこかにある原体験や記憶が揺り起こされ、心の琴線に触れるのかもしれません。

ドキュメンタリーのようにあまり大げさに盛り上がらないのが良いのかもしれません。音楽もここぞと言うところでしかないので、全体に静かでもあります。

高倉健という個性を活かした見事な作品だと思います。木訥で、無口で、不器用で。そのものの父親像を描き、もう一組の親子関係と見事に融合させています。劇中、ガイドは付いているものの、言葉が通じないもどかしさをひしひしと感じます。まして無口ですから、それ以上に気持ちが通じないのです。しかし、少しずつですが、変わっていく主人公がいます。自らの意志で強く願い、そして自らが変わろうと思えば、想いは伝わると言うことを感じました。

幅広い年代の方に観てもらいたい作品です。

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