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2006/03/25

「力道山」私的映画考Vol.31

先日、「力道山」を観に行ってきました。1966年生まれの私としてはリアルタイムでは知ることのなかった昭和のヒーロー「力道山」。名前だけは知っていてもいったいどんな人だったのか全く分かりませんでした。韓国発、日本の昭和が舞台、字幕のない韓国映画です。あ、字幕は一部あります。

第二次大戦中、相撲部屋に入門した力道山。思うように昇進出来ず、いらだちます。相撲界に夢も希望もなくなった力道山は後援者の支援を受け、渡米、プロレスの道へ。帰国後、日本プロレス協会を設立し日本にプロレスブームをもたらし、国民的英雄になります。が、そこには苦悩の日々がありました。

昭和の日本の生活が描き、セピア色の色彩は古き良き時代の匂いを感じさせます。右から左へ書かれる文字、街頭テレビ、黒電話等々。そんな時代に、力道山はプロレスを日本に持ち込み、欧米人とも互角に戦えるという事を証明してみせたのです。もうダメだと思われたシャープ兄弟との試合でも、結果的には引き分けだったモノの、勝負には逆転の大勝利。わき上がる大歓声。会場も街頭テレビの前も日本国中が、本当に立ち直った瞬間だったのでしょう。

しかし、苦悩の日々は人気と反比例するかのように続きます。いつしか、神経過敏になり倒れる日もありました。会長と慕う菅野とも意見が合わず、反目することも度々ありました。ただ、プロレスが好きなだけなのに、しがらみに翻弄されていきます。結局はこのことが命を縮めたことになってしまったのかもしれません。

戦う男の生き様を描きつつも、死に目にあうことが出来なかった母への想い、いつまでも見守ってくれる優しい妻への愛が力道山の心の片隅にあったのでしょう。そして何よりも日本のため、子どもたちのためにプロレスを愛した力道山の情熱が胸を打ちます。ラストシーンがとても美しく、さわやかで、そして感動的で、好きです。

今まで知ることのなかった力道山の生涯を垣間見て熱い情熱を感じ、さわやかな感動を味わえるこの作品、ぜひご覧ください。

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