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2006/03/12

梨木香歩「西の魔女が死んだ」

西の魔女が死んだ

以前に読んで良かった本をご紹介。梨木香歩の「西の魔女が死んだ(新潮文庫)」です。夏になると各出版社で文庫本のフェアがありまして、その小冊子が店頭で無料配布されています。その小冊子を見て、気になって読んだのがこの本でした。

主人公の少女・まいは不登校になってしまいます。初夏の頃、通称「西の魔女」のおばあちゃんの家で過ごすことになりました。そして、大好きなおばあちゃんから魔女の手ほどきを受けることになります。魔女の手ほどきというのは、普段の生活で当たり前のようにしていることばかりなのですが、その中でも肝心なのは「何でも自分で決める」事なのです。

家や学校での生活では、決められたことを実行することばかりですが、自らの意志で決めて良い事ってあんまりないのかもしれません。あれをしちゃダメ、これをしちゃダメ、それは沢山あります。でも、ダメという規則は本当は良くない。でも、そんな生活ばかりだったので、まいはいざ自分できめる時は躊躇してしまいます。それが、だんだんと楽しくなってくる過程なんかはとてもほほえましい。教育ってこうでなければ。

おばあちゃんと暮らす間、色々な経験をしてまいは変わっていきます。そんな中でも物語の中心となるのが「死」です。まいはおばあちゃんに「人間は死んだらどうなるの?」と聞きます。おばあちゃんは優しく死後の世界や魂についての話しをします。魂は成長していくんだと。

ラストシーンで感動して思わず涙が溢れてきそうになりました。愛に溢れたおばあちゃんの想い。そこには確かに生きた証があったし、魂は存在したんだと。

読んでいる最中に、映像が浮かんでくる小説は素晴らしい作品だと思えます。この作品は子供が読んだらそれなりに楽しめるし、大人が読んでも大人なりの楽しみ方があるはずです。大人もみんな子供だったんですからね。人間が人間らしく生きる、そんな自然のあり方、生きること、様々なテーマが込められた素敵な作品です。

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