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2006/05/16

「ナイロビの蜂」私的映画考Vol.35

ナイロビの蜂

先日、映画館で「ナイロビの蜂」を観てきました。本年度アカデミー賞助演女優賞受賞したレイチェル・ワイズ出演作品。

謎の死を遂げた妻・テッサ(レイチェル・ワイズ)のため、アフリカ・ケニアを舞台に、医薬品を巡っての謀略を暴くため、命がけで奔走する主人公ジャスティン(レイフ・ファインズ)。妻を疑いつつも、真相を確かめたい、妻は裏切っていたのか、誰がなんのためにこんなにもむごいことをするのか・・・。深まる謎、真実に近づくほど身の危険を感じていく。真実にたどり着いた時、そこにあったモノは・・・。

ジャスティンを助けるテッサのいとこで弁護士のハム。この人が実に魅力的な役どころ。感情をあらわにし、本当にテッサを愛していたと。自分に出来ることがあれば何でもする。とジャスティンに暖かく手を貸してくれる。キーになる人物です。

劇中、斜めの映像が多々ありますが、不自然さ、不安定さを表現しているのでしょう。英国での映像は青みがかっていて、少し陰湿で冷たい感じがします。ケニアの映像は明るく、赤みがかかっていて、暖かくも感じますが、その中には現実の厳しさも見えます。自然の映像は限りなく美しいのですが、だからこそ、危険であり、悲しくもあります。

原題は「THE CONSTANT GARDENER」で、興行的にはちょっと弱い気はしますが、「ナイロビの蜂」とは似ても似つかないタイトルです。邦題を付けるのは難しいですよねえ。原題をそのままカタカナにしても、調べないと意味が分からない場合もあるし、かといって、本作のように全く違うタイトルにすると意味合いが大きく変わってくるような気もします。売り方の問題と言うのもあるんでしょうけどね。

事件の謎を追ううちに、妻の深く、情熱的な愛を再確認し、そして自分自身も愛していたこと、そこに二人の生きる場所があったことに気付くジャスティン。未来を向いて生きるためには、過去にけりを付けなければいけない。確かにそうなのでしょうけど、生きるための努力もしなければいけなかったのではないでしょうか。

アフリカを食い物にしている企業が私腹を肥やす。そんなことが現実としてあるのであれば、こんなに恐ろしいことはないです。売り方としてラブストーリーの面を強調していますが、サスペンスとしての構成の見事さにも注目です。心震える真実のラブストーリー、オススメの一本です。

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