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2006/06/16

「ウォーク・トゥ・リメンバー」私的映画考Vol.39

以前に観た映画をご紹介。今回は「ウォーク・トゥ・リメンバー」。

毎度、前情報をほとんど入れずに映画館へ行きますから、ストーリーはおぼろげにしか分かりません。予告編程度の知識です。で、この作品はどんな内容なのかよく分からず観ていて、驚きました。きっと主人公の方が驚いたでしょうが、それに等しく驚きました。そして感動。期待していない作品ほど、良かった時の歓びはひとしおです。

ある事件をきっかけに、奉仕活動をすることになった主人公のランドン。ランドンは奉仕活動を通して出会った女性ジェイミーと過ごすうちに、同じ価値観の友人たちとのバカ騒ぎをしていてはダメだと気づき成長していきます。

ランドンはいつもバカなことをしている、一昔の言葉で言えば不良でしょうか。ジェイミーはいつも長袖のカーディガンを着ていて、真面目。そしてどこか影があります。ランドンはいやいや演劇部に入ることになってしまいましたが、いつしかのめり込んでいきます。ランドンはジェイミーに「一緒にやるのは良いけど、私を好きにならないで」と言われます。憤慨するランドン。ジェイミーは少し変わっているようにも見えますが、そこには秘密があったのです。そして、いつしか二人は惹かれあっていきます。

ランドンとジェイミーとその父親。この三人の関係が非常に良いです。最初は冷たかった父親もひたむきなランドンの誠意に打たれたのか、次第に好意的になっていきます。そして、母親のかたみとしてジェイミーが大切にしている日記。母親が気に入ったフレーズ、良い言葉をしたためたモノでした。それは、ジェイミーの心のよりどころなのでしょう。この日記が最後の最後まで効いてきます。

秘密を知った時のランドンの気持ちには計り知れないモノがあります。実際、自分がそんな立場になったらどう思うのでしょうか。何が出来るのでしょうか。何も出来ない自分がいるかもしれません。でも、ランドンは今できること、やるべき事を真摯に情熱を込めてやったのです。やり遂げられたとは言い切れないところが、せつない。

そして、本当に変わっていった。ランドンは人間的に逞しく成長していきました。そろそろ違うことを、違う種類の人間とするべき時だろう。そんなことは当たり前なのでしょうけれど、言ってくれる人は少ないです。そして、それが本作のテーマとしてこころに響いてきます。

自らの意識を、自らの努力で変えると言うことは難しいことなのでしょう。そのためには、何かキッカケが必要。それは人との出逢いであることは少なくないのかもしれません。人は出逢いによって変わる。そんな言葉を痛感できる作品です。青春時代の儚くもせつない恋を、感情の機微きめ細やかに描く感動作です。

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