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2006/06/03

「デイジー」私的映画考Vol.37

先日、映画館で「デイジー」を観てきました。「猟奇的な彼女」「ラブストーリー」「僕の彼女を紹介します」の監督・クァク・ジェヨンが脚本を担当。監督は「インファナルアフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ。主演に「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」のチョン・ジヒョンと「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン。

舞台はオランダ。祖父の骨董店を手伝うヘヨン(チョン・ジヒョン)は、画家の卵。店番をしていると誰から届けられたのか分からないデイジーの鉢が。週末には広場で似顔絵描きをしているヘヨン。そこに、同じ韓国人である男性が現れる。男の名はジョンウ(イ・ソンジェ)。ヘヨンは遠くから見守ってくれている人はこの人に違いないと思いこむ。ジョンウは度々似顔絵を描いてもらいに広場に現れる。いつしか惹かれ会う二人。その穏やかな日々は一発の銃声により切り裂かれた・・・。

全編オランダロケを敢行したという本作。異国の地で巡り会う二人の男と一人の女。クァク・ジェヨンの過去の日常を描いた作品とは少し異質で、悪と死の世界を絡め、非日常の世界が題材です。死ぬことはあっても、殺される危険性は今までにはない設定でしょう(「猟奇的・・・」のキョヌにはあったかもしれませんが)。

序盤は、まずヘヨンの目線で描かれ、次は時間軸が最初に戻りジョンウの目線となります。そしてその次はパクウィ(チョン・ウソン)の目線と移り変わっていき、少しずつ分からなかった場面が明らかになっていくという面白い構成になっています。

後半は悲恋が波のように押し寄せます。ヘヨンを見守ってくれていたのは実は殺し屋のパクウィでした。パクウィは影ながらヘヨンを愛し、その想いから、彼女に近づいてしまいます。彼女を危険にさらすことになってしまうことも省みずに。

ヘヨンは声を失います。ここがまたせつない。当然、後半は台詞らしい台詞はないのですが、チョン・ジヒョンの声のない熱演には拍手です。そして、感動的なクライマックス。伏線が効いてきます。

オランダの情景は美しいです。石造りの街並みも美しいですし、運河も美しい。田舎の景色はまた格別。ラベンダーが咲き誇る美しい情景になっていて、青い空が印象的です。長崎のハウステンボスには何回か行きましたが、似ている景色を何度も観たような気がしました。それだけ、ハウステンボスが良くできていることでもあるのでしょう。

三人の主人公の悲しいラブストーリーの結末には何が待っているのでしょうか?いつかのあの行動は、正しかったのか、あの分かれ道ではどちらを選択すれば良かったのか?たぶんそれには答えはなく、選んだ道が正しかったのかもしれません。オランダを舞台に繰り広げられる、感情豊かなラブストーリー。三人の想い、愛情、そして悲しみ。オススメの一本です。

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渋谷のシネフロントで「デイジー」を見てきました。 「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョン、 「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン、 「エンジェル・スノー」のイ・ソンジェの韓国三大スターを揃え、 三角の恋愛模様を非常な運命を描いた作品。 香港映画顔負けのアクシ..... [続きを読む]

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