« 「エイリアス2重スパイの女」鑑賞中 | トップページ | AFCアジアカップ日本vsイエメン観戦記 »

2006/08/18

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」

ラッシュライフ

今回ご紹介するのは伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」です。書店で、本を物色していて面白そうだなあと思って読んでみた作品でした。

主人公が沢山いる群像劇で、大きく5人の主人公がいます。それぞれの物語は何の関連性もないように進んでいきますが、いつしか接点が見えてきます。最初は映画「クラッシュ」のように時系列が同時進行する群像劇なのだろうと思っていましたが、どうやらそうではありません。時間軸はバラバラのようです。そこがまたおもしろい。

泥棒の青年、無職の中年男、宗教へのめり込む若者、不倫相手の妻を殺そうと企む女、画廊の主人。それぞれの人生があり、交わることのないように思えますが、少しずつ関わり合い、繋がっていきます。「ああ、ここに繋がるのか」と見えてくると、パズルのピースが一つ一つはまっていくかのような感動があります。

どこかで選択をまちがい、そのことによって良い方に転ぶこともあれば、悪い方に転ぶこともある。それが、誰かに影響を与えているなんてことは思いもしない。どん底まで落ちていく人生にも、きっと何かのキッカケで光明が差してくることもあるのでしょう。

人生とはいったい何なのか、何が人生によって良いことなのか、それは分からない。人生はリレーのように誰かに受け継がれ、永遠に続く。だからこそ、強く、前を向いて、明日を生きなければいけない。そんな気分に浸れる作品でした。

« 「エイリアス2重スパイの女」鑑賞中 | トップページ | AFCアジアカップ日本vsイエメン観戦記 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 伊坂幸太郎「ラッシュライフ」:

« 「エイリアス2重スパイの女」鑑賞中 | トップページ | AFCアジアカップ日本vsイエメン観戦記 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ