« 2006.10映画鑑賞総括 | トップページ | 「父親たちの星条旗」私的映画考Vol.51 »

2006/11/01

「ホテル・ルワンダ」私的映画考Vol.50

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション

今日はDVDで鑑賞した「ホテル・ルワンダ」をご紹介。ルワンダ紛争の現実を描いた真実の物語。ドン・チードル(「クラッシュ」)主演。

1994年、ルワンダ。高級ホテル・ミル・コリン。同じ国に住むフツ族とツチ族は長年いがみ合っていたが、一触即発の状態だった。和平協定が結ばれたが反乱軍は大統領を暗殺、紛争が始まった。ツチ族を惨殺するフツ族、そして民兵。外国人や難民たちはミル・コリンに逃げ込む。そして、支配人のポール(ドン・チードル)はツチ族の難民たちも匿うのだが・・・。

ポールはフツ族で、妻タチアナはツチ族。微妙な立場だが、あくまでホテルでは支配人を通し、職務を全うしようとする。どんなに裏切り者とののしられでも、愛する家族を守るため、隣人を、難民を守るためには何でもする。軍隊に賄賂は当然。国連軍は無力で内戦に介入はしないのであれば、自分達で何とかしなければいけない。賄賂を与えるにしても要求はキッチリするし、銃を向けられても、落ち着き毅然とした態度で対応する。良い関係を作っておけば、あとで何とかなることも多いのだろう。

大量虐殺の場面は、おぞましく、ポールの緊張が途切れて、叫び、嗚咽が漏れるのも当然。このようなことがほんの10年前にあったと言うことを知らなかったが、この作品に触れることによって、知らない世界の現実と、真実の物語としての力強さをあらためて知ることができた。それぞれの部族には、それぞれの言い分があり、正義があるのだろうが、だからといって相手を傷つけたり、命を奪ったりしても良いと言うことには絶対にならないし、見ている者が「ひどすぎる」と声を上げない限り、決してなくなりはしない。

泣き所は、感動のラストシーン。中盤以降は、厳しい現実に、思わず涙が溢れそうになりますが、その中でも感動的なラストシーンは秀逸です。人間の優しさ、愛に触れられた思いです。

エンドタイトルで流れる歌に「なぜアフリカ合衆国になれないんだろう」と言う歌詞があるが、本当にその通りで、民族は違っても分かりあえるはず。アフリカでは、ルワンダ以外の国で、今でも内紛が続いている。それでも、きっといつかは一つの国になれるのだろうと言う願いを込めて、本作をご覧いただきたい。価値のない人間なんていないのだから。

« 2006.10映画鑑賞総括 | トップページ | 「父親たちの星条旗」私的映画考Vol.51 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

私的映画考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/12474433

この記事へのトラックバック一覧です: 「ホテル・ルワンダ」私的映画考Vol.50:

« 2006.10映画鑑賞総括 | トップページ | 「父親たちの星条旗」私的映画考Vol.51 »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ