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2007/01/08

「時をかける少女」私的映画考Vol.55

今日、ご紹介するのは大林宣彦監督作品「時をかける少女」です。「転校生」「さびしんぼう」と並ぶ尾道三部作。原作:筒井康隆。大林監督が、尾道を舞台に描く、ほのかな恋心とSFファンタジー。

高校2年生の和子(原田知世)は、ある日の放課後、理科実験室でラベンダーの香りを嗅いで、気絶してしまいます。それ以来、何かおかしい。何かが起こっているように思えてなりません。それは、知らないうちに時間を飛び越えてしまう能力を身につけてしまったようでした。

いつからか、逢うはずのない深町という少年が側にいるようになります。そして、もう1人幼なじみ吾朗(尾見としのり)は子供の頃から、一緒にいました。三人は皆幼なじみで同級生のように思っていましたが、その記憶は・・・。二人の男性の間で揺れ動く少女の想いが、初々しい表情・しぐさの和子から感じられます。

1983年公開と言うことで時代を感じさせる設定・衣装などが興味深いです。少し古めかしい感じが、尾道とマッチしています。SF作品と言うことで、VFXのシーンがいくつかありますが、こちらは今見たらかなり見劣りします。仕方がないのでしょうね。

時は過ぎゆくモノではなく、訪れるモノ。時間の輪のつながる場所でいつか巡り会う。しかし、時は儚く、思春期のあの甘く優しく熱い時というのはもう戻りません。自分の過ごしてきたその年齢の時を思い起こすことは出来ても、もう二度と戻りません。そして、だからこそ、本作のような映画を観たとき、せつなくなるのでしょう。SF設定ではありますが、ファンタスティックなラブストーリーになっています。

尾道の街並みを歩く姿が多く見られましたが、風光明媚な雰囲気があまり活かされていないのがもったいない感じです。それでも、狭く、曲がり角が多く、上ったり下ったりの細い道は、迷い込んでみたいと思わせてくれます。今年は尾道ロケ地巡りでも計画しようかと考え中です。

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