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2007/02/13

「ドライビング・Miss・デイジー」私的映画考Vol.59

今日は、「ドライビング・Miss・デイジー」をご紹介。1989年度アカデミー賞作品賞主演女優賞他4部門受賞作品。出演:ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマン(「ミリオンダラーベイビー」「ラッキーナンバー7」)他。

1948年。アメリカ南部、アトランタ。ミス・デイジー(ジェシカ・タンディ)は元教師。70歳を過ぎても車を運転していたが、ある日、事故を起こしてしまいます。心配した息子は運転手を雇います。やってきたのは黒人のホーク(モーガン・フリーマン)。最初は気の合わないふたりでしたが、なかば強引に車に乗せることに成功したホーク。そして、二人の奇妙な日常が始まります。

時代がゆっくりの流れていきます。25年間を描いているのですが、見事に描かれています。アカデミー賞のメイクアップ賞を受賞している通り、老けていくのがとても自然です。そして、時代の移り変わりを小道具やセットでも表現しています。車が変わっていくのも良いです。季節を彩る木々や花々も美しく描いています。

ユーモラスな会話が全編を通して味わえます。ミス・デイジーはとにかく頑固で、一度決めたら譲らない。子供のような一面も見せます。その気むずかしいご婦人と、上手く付き合っていこうとするのが黒人運転手のホーク。字も読めず、学もないのですが、そんなことは関係ありません。人間関係を作っていくのはこころの問題。信頼関係というよりも愛情なんでしょうか。

二人の関係が上手く行き始めたのは、亡き夫の墓参りに墓地へ行ったときからでしょう。ホークが字を読めないことを知ったミス・デイジーは、さりげなくレッスンをしてあげます。今までの関係からは考えられないことです。何事にもきっかけが必要なんですね。

人種差別の時代、裕福な白人女性と黒人の運転手がこころを近づけ、うち解け合い、信頼していく。そしていつしか、絆は深まり、そして友情とも言える関係が、築かれていったのです。人生の黄昏時を静かに、優しく、穏やかに淡々と描いた本作。そこはかとない感動を味わえる作品です。

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