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2007/03/13

「パフューム」鑑賞

先日、「パフューム-ある人殺しの物語-」を観てきました。トム・ティクヴァ監督作品。出演:ベン・ウィショー(「ブライアン・ジョーンズ」)、レイチェル・ハード=ウッド、アラン・リックマン(「ハリーポッター」シリーズ)、ダスティン・ホフマン(「クレイマー・クレイマー」「ネバーランド」)他。

ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)はパリの市場の片隅で生まれました。生まれたまま放置されかけましたが、生まれつきの嗅覚が幸いし、生き延びることができました。それ以降、数奇な運命を辿っていきます。「こんなことをするために生まれてきたんじゃない」と思いながらも、日々、生きるために働き成長していきます。

そして、念願叶ってついに調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りすることができました。学び進める内に、いつしか、究極の香水造りが始まります。が、それは人としての道を踏み外したモノでした。

比類なき嗅覚を持ったジャン。崇高で、芳しい香りに惹きつけられるようにパリの町を彷徨います。香りをかぎ分ける様は見事で調合師も真っ青です。バルディーニについたとき、次々と造り出していく手際の良さはまさに天才。

鼻のアップがこれほどまでに多い作品というのも珍しいでしょうが、その映像としての効果が劇場では匂わないはずの香りがしてくるような気がしてきますから不思議です。

ジャンは無口であまり台詞がありません。序盤は映像とナレーションだけで感情表現をみせてくれますが、これがまた不思議な感じを醸し出しています。18世紀のパリの映像も秀逸で、CGが多く使われているのでしょうが、それを感じさせない一種異様な雰囲気が出ています。

そして、驚愕のラストシーン。愛されることも愛することも知らずに育ったジャン。不幸な人生だったかもしれません。が、究極の香水を造ろうとしたこと、それこそが彼にとって最大の幸福だったのかもしれません。

愛を知らない男の数奇な運命を描く本作、サスペンスとしても十分楽しめる作品です。

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