「ホリデイ」私的映画考Vol.69
先日、「ホリデイ」を観てきました。ナンシー・メイヤーズ監督作品(「恋愛適齢期」)。出演:キャメロン・ディアス(「イン・ハー・シューズ」)、ケイト・ウィンスレット(「ネバーランド」)、ジュード・ロウ(「コールドマウンテン」)、ジャック・ブラック(「スクール・オブ・ロック」)他。
大失恋をしたロンドンの女性アイリス(ケイト・ウィンスレット)とロスの女性アマンダ(キャメロン・ディアス)。なくした恋を忘れようと、長い休暇に入ります。それも遠くへ行けばすべて忘れられるに違いない。そう思った二人はお互いの家財一切合切を交換して、気分転換をすることになりました。元恋人を忘れるための休暇だったはずなのに、現地で出会った男性に惹かれてしまうアマンダ。一方、ロスの大邸宅で優雅な生活を送るアイリスは、隣人と親しくなり、新しい生活の中で次第に元気を取り戻していきます。
出逢いによって人は変わっていくというのを実感できる作品になっています。確かに、日常に埋没したままでは、何も変わらないんですね。生活も仕事も何もかも忘れて、心も真っ白、環境も真っ白にして、リセットするというのも時には必要なのかもしれません。
ところが、元恋人から仕事に関するメールや電話が来て、「君しかいないんだ」なんて言われてしまうと、「しかたない」と言う気持ちと嬉しい気持ちが入り交じって、助けようとしてしまいます。振り払おうとしていたのに、想いを絶とうとしていたのに。もどかしい感情が溢れ、情けなくもなってしまいます。が、新しい環境に馴染み始め、隣人を助けたいという感情を優先して行くところで、自分の中で少しずつだけど変わりつつある何かを感じていくのです。
ハンス・ジマーの音楽が実に美しいです。「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ダ・ヴィンチ・コード」等のアクション映画でもハンス・ジマーの曲は良い演出となっていますが、日常を描いたラブストーリーでも効果的です。音楽も映画の重要な要素と言えます。流れるような優しい音楽に満ちています。サントラが欲しくなりました。
泣き所はおそらく、観る人によって様々だと思います。私は、元脚本家の隣人アーサーのお祝い会。行きたくないと思っていた会合に、アイリスや仲間のの暖かい手助けを受け、会場へ。良いシーンです。
映画業界の風刺やパロディもあったり、カメオ出演に驚いたりもできますし、恋人たちの思わず笑ってしまうような、笑みがこぼれてしまうようなユーモラスなシーンが満載で、それだけでも十分に楽しめますが、その先には涙と感動が待っています。人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある。心のリフレッシュに良い作品です。
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