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2007/04/09

「青春デンデケデケデケ」私的映画考Vol.70

今日ご紹介するのは、大林宣彦監督作品「青春デンデケデケデケ」です。原作:芦原すなお。出演:林泰文、大森嘉之、浅野忠信、永堀剛敏、佐藤真一郎、岸部一徳他。

ある昼下がりラジオから流れてきたベンチャーズの「パイプライン」。デンデケデケデケという雷鳴のようなエレキギターの音にうたた寝から目覚めた竹良ことちっくん(林泰文)。ある種の啓示を受けたと思いこんだちっくんは、すぐに行動を開始。軽音楽部を訪れますが、ここではないと思い、そこにいた同級生と共にバンド結成を目指して、メンバー集めに奔走します。そして、ロッキング・ホースメンが誕生したのです。

1960年代、香川県観音寺市を舞台に、3年間の高校生活をロックに捧げた少年たち5人。熱い想いをロックに傾け、下手ながらも楽しく演奏する姿は見ているだけで顔がほころんできます。特に初めてセッションしたときの顔は素晴らしい。懸命に、熱く、そして楽しく。これが音楽なんだ!という情熱が伝わってきます。

聞く人によれば懐かしい音楽なのでしょうが、私はどこかで聞いたことがあるような、と言う程度でしか劇中の楽曲を知らないのですが、演奏する楽しさ、熱狂する観客の感情が盛り上がってくるのはよく分かります。

田舎の町でエレキサウンドが響き渡る。それだけでも凄いことなのでしょう。電源を引くための工夫も面白いです。手作りのアンプを使ったりもします。

ロックを通して、友情を深めていく5人。ほのかな恋心も描きます。3年間の集大成としての文化祭での演奏。前夜の泊まり込み。寝袋で並んで横になる5人。最後の曲「ジョニー・B・グッド」。そして、別れの時。ズバリ泣き所です。こう言うのを”竹馬の友”と言うのでしょうね。ここでハタと思います。主人公・竹良とバンド名・ロッキング・ホースメン。竹と馬だったりして。

高校3年間という熱くてせつない青春時代を、ドキュメンタリータッチで、フレッシュに、リアリティに溢れた作品として描きます。誰しもが経験する熱い時代を思いだし、そして元気になれる作品です。

海が近く、細い道もあり、どこか尾道に似た観音寺市。行きたい町がまた増えました。

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コメント

hk さん、こんにちは。

いつもご覧いただきありがとうございます。

本作「青春デンデケ・・・」は撮影中、リテイクなし、一発本番だったらしいです。そのために複数のカメラを同時に回しているんだとか。それでライブ感というか、情熱というかリアルさがドキュメンタリータッチで伝わってくるのかもしれません。

あるモノをあるがままに、それが自然であるし、人生にリハーサルややり直しなんてないんですね。その辺が、青春の切なさや儚さを醸し出しているのかもしれません。そこが、映像詩人たる大林監督らしさでもあるのでしょう。

マイツールの件ですが、今のところ唯一の不具合は、WFL命令で作ったファイルのアイコンがエクスプローラ上で表示されないことぐらいでしょうか。

WindowsXPまではノートのようなアイコンが表示されていましたが、それが表示されていません。私の場合、あまり、ファイル形式でデータの管理はしないので、問題ないかもしれません。

メインで使っているわけではないので、もう少し使ってみてから、またご報告いたします。
よろしくお願いします。

tobio

■ごぶさたしました。大阪のhkです。いつも読ませていただいています。ちょっと前に井筒さんの「パッチギ」が国内の映画賞を総なめにしたあと、私も観てみました。正直「何か違うなあ」と感じ、その時に思い出しのが同じジャンルに属するこの「青春デンデケ・・」でした。
「パッチギ」のわざとらしいまでの「演出過剰」に比べると、大林監督は「過ぎ去って戻ってこない時間」への「ぬくもりのある慈しみの想い」を控えめに演出しています。「絵」で遊ぶことにかけては人後に落ちない大林さんですが、その遊びにも「哀しみ」の余韻が残っていました。登場人物の誰もを好きになってしまいます。私の青春映画お気に入りの1本です。
■それと、私は生まれが愛媛県の東部なので、香川県西部に位置するこの観音寺には時々遊びに行きました。香川県はのっぺりとして山が少ない所です。坂道の多い尾道とはだいぶん雰囲気が違いますが、琴弾公園という名所のある、のんびりとしたいい所です。
■それはそうと、vistaでの「わがmytool」の動きはどうでしょうか?。Excel-2007のインターフェイスがだいぶん変わっいるので、mytoolのことが気になっています(大丈夫だとは思いますが)。

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