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2007/04/10

「ブラッド・ダイヤモンド」私的映画考Vol.71

先日、「ブラッド・ダイヤモンド」を観てきました。エドワード・ズウィック監督作品(「ラストサムライ」)。出演:レオナルド・ディカプリオ(「ディパーテッド」)、ジェニファー・コネリー(「ビューティフル・マインド」)、ジャイモン・フンスー(「アミスタッド」)、マイケル・シーン他。第79回アカデミー賞5部門ノミネート。

1999年内戦が続くアフリカ・シエラレオネ共和国。アフリカ生まれの白人・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)はダイヤモンドの密売人。ひょんなことから知り合った、アフリカ人・ソロモン(ジャイモン・フンスー)がピンクダイヤモンドを隠していることを知る。だが、ソロモンは家族と離ればなれになっていた。その家族を捜してやることを交換条件に、ピンクダイヤを見つけることになったが、そこには争いを導く、大きな力があった。

アフリカの紛争ダイヤをめぐる物語。たった一つの巨大なダイヤをめぐり、多くの人命が失われていく。とどのつまり、ダイヤの消費者がいるからアフリカに血が流されるのだということになってしまう。この現実。貴重な石ではあるのでしょうが、人命以上に価値のあるモノだとは思えません。「ナイロビの蜂」「ダーウィンの悪夢」でも描かれた、アフリカからの搾取はいったいいつまで続くのか。そして、内戦はいつまで続くのか。大きな問題を抱えつつ物語は展開します。

アクションはスピード感があり、思わず目も覆わんばかりの殺戮がつづき、この上ない迫力に圧倒されます。元傭兵というアーチャーの言動は、厳しいアフリカでの現実を生き抜いてきた男の姿なのでしょう。

アメリカ人の女性ジャーナリスト・マディー(ジェニファー・コネリー)を含めて三人になった旅は過酷なモノでした。RUFの少年兵に襲われ、車はおシャカ。ジャングルを歩くしかない。そこには危険が待ち受けていました。いつしか、友情を超えた固い絆で結ばれていく三人。生き延びることが出来るのか!

「善悪は行動で決まる」と言う台詞が印象的で、今までの言動が良かったのか悪かったのかアーチャーは葛藤していきます。そして、最後にとった行動とは・・・。何が正しくて何が間違いなのか、確かなことが分からなくなってきた現代。過去の行いを恥じること悔いることよりも、これからどんな行動をするかによって、それも最後の行いによって魂は救われるのかもしれません。

そして、赤い血はアフリカの大地に返り、また赤く染めていく。悲しみや憎しみを深く滲ませながら・・・。

とにかく大きなスクリーン、高音質の劇場で見ることをオススメします。そうすることによって、この厳しい現実をより強く認識することが出来ます。「これがアフリカ」なのですから。オススメの一本です。

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