« 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」 | トップページ | 「告別」私的映画考Vol.82 »

2007/05/13

「淀川長治物語神戸編~サイナラ~」私的映画考Vol.81

今日、ご紹介するのは大林宣彦監督作品「淀川長治物語神戸編~サイナラ~」です。出演:秋吉久美子(「異人たちとの夏」)、厚木拓郎(「あの、夏の日」「マヌケ先生」)、勝野洋輔、高橋かおり(「あした」)、勝野雅奈恵、柄本明他。

「映画の伝道師」淀川長治の少年時代を描く作品。裕福な少年時代を過ごした長治少年は、幼少の頃から活動写真に触れていた。たくさんの映画を見る内に、様々な勉強をしていた。だが、時代は転々と変わり激動の時代を迎えようとしていた・・・。

少年時代を過ごした神戸から、東京へと旅立つまでを描きます。幼少の頃から、多くの大人との関わり合いの中から、たくさんのことを学びます。そして、同級生との関係でも、自分の立場と友人との立場の違いがあることも学びます。

明治時代の神戸を描くにはCG合成が必要ですが、それがまた不思議な感じがして良い味になっています。長治少年のお気に入りの景色が見える場所があるのですが、額縁のような風景も美しかったんだろうなと想像できます。

様々な映画があり、その映画の中では様々な人間が登場し、人と人との関係、人間と世界との関係、愛についてを描いています。人間はふれあい、関わりあい、傷つけ合う。でも、語り合い、寄りそい合い、理解しあい、許し合えれば、きっと分かり合える。人と人とは皆違う考え方や価値観があるモノ。同じ人は誰ひとりいないのです。幸福感の違いや、事情があるし、思いはすべて違います。それでも、きっと分かり合えるはず。

映画とは傷付き合って、許し合って、愛を覚える物語。

人間はサヨナラの数だけ会える。だから、「サイナラ、サイナラ、サイナラ」。なんべんでも言う。観終わってからほんわかと感動できる作品です。

« 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」 | トップページ | 「告別」私的映画考Vol.82 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

私的映画考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/15044540

この記事へのトラックバック一覧です: 「淀川長治物語神戸編~サイナラ~」私的映画考Vol.81:

« 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」 | トップページ | 「告別」私的映画考Vol.82 »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ