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2007/05/14

「告別」私的映画考Vol.82

今日、ご紹介するのは大林宣彦監督作品「告別」です。原作:赤川次郎(「ふたり」「あした」)。出演:峰岸徹(「廃市」「あした」)、清水美砂、裕木奈江、勝野雅奈恵(「淀川長治物語」)、小林桂樹(「あの、夏の日」)他。

長野県上田市。くたびれた中年サラリーマン・小坂(峰岸徹)は、山道で迷っていた。偶然山道で古びた電話ボックスをみつける。その電話から繋がったのは30年前の世界だった。

30年前のある日、恋焦がれていた同級生・幸(勝野雅奈恵)との最初のデートの日。その日にいったい何があったのか?自分の記憶さえも封印してしまっていた今の自分。思い出したくない出来事だったのか?主人公・小坂は、電話ボックスに巡り会ってから、過去との邂逅が始まる。それは思い出の精算、過去との決別の旅だったのでしょう。

小坂が幸の父・総一郎(小林桂樹)を訪ねるシーンがありますが、とても良いシーンになっています。過去との告別、今を生きる決意、過去と現在の隔たり、様々な想いを感じられます。

あの時、ああすれば良かった、自分の人生どこかで間違ってしまった。そんな思いは誰しも持っているに違いありません。しかし、その後悔は、現実の世界を否定すること。周りの人を傷つけることにもなるのかもしれません。

過去は変えられない、変えてはいけない。どんなに過去に想いや後悔があろうと、自分のいる場所は現在のこの場所のはず。だからこそ、後悔のないように今を懸命に生きることが重要なのでしょう。

長野県上田市の美しい風景をバックに、悲しくもせつない青春時代の純愛を描くノスタルジックファンタジー。上田市はまたしても尾道にどことなく似ています。海さえ見えませんが、曲がりくねった細い道、坂道、高台から見える風景、等々。上田市には以前に行ったことがありますが、再度行ってみたい場所になりました。

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