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2007/06/25

「女ざかり」私的映画考Vol.89

今日、ご紹介するのは大林宣彦監督作品「女ざかり」です。出演:吉永小百合、津川雅彦、風間杜夫、藤谷美紀、三國連太郎他。

大学院生の娘・千枝とふたりで暮らす南弓子(吉永小百合)は、新聞社に勤める45歳。家庭部の記者から論説委員となった。初日に書いた社説が思わぬ波紋を広げてしまった。政界からの圧力が掛かり始めたのだ。

南弓子は、離婚歴1回で、娘とふたり暮らし。そして、豊崎(津川雅彦)という大学教授と不倫中。弓子が移動となった同じ日に浦野(三國連太郎)も論説委員に移動になった。同僚となったふたり。そして、浦野は密かに弓子に思いを寄せていきます。

論説委員の部屋は動物園さながら大騒ぎ。カット切替が異常に速く、細かいカットの連続です。様々な意見が飛び交いその模様を細かいカット割りで描きます。

弓子はいつしか政治の複雑な世界に迷い込んでいきます。そこには妖怪とも思える不思議な人間たちがいたのでした。政界はちょっぴりファンタジックに、そして不気味に描かれています。確かに、分からない世界ですから、何があってもおかしくありません。

”女ざかり”は通り過ぎてから気づくもの。それは夢中になって懸命に生きている人にこそあるモノなのでしょう。シワは決して醜いモノではなく、シワがあるからこそ、人間としての深みというか、奥行きが出てくるわけで、それこそが、人間の誇るべき年輪であるのだから、決して恥じるモノではないのです。

お嬢様ぜんとした吉永小百合映画とは一線を画した作品で、主人公・弓子はリアルでどこにでもいそうな、等身大で、共感できそうな女性として描かれています。

”男ざかり”の中年と”女ざかり”の女性との、儚くも美しい純愛を描いた作品。恋はできる内にしておかなければ。

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