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2007/07/17

「クライシス・オブ・アメリカ」私的映画考Vol.92

今日、ご紹介するのは「クライシス・オブ・アメリカ」です。ジョナサン・デミ監督作品(「羊たちの沈黙」「フィラデルフィア」)。出演:デンゼル・ワシントン(「デジャヴ」「インサイド・マン」)、メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)、リーヴ・シュレイバー(「オーメン666」)、ジェフリー・ライト他。

湾岸戦争で英雄となったレイモンド・ショー(リーヴ・シュレイバー)は政界入りも果たし、大物上院議員である母・エレノア(メリル・ストリープ)の強力な後ろ盾のもと、若くして副大統領候補にまで成り上がる。

一方、そんなショーのテレビ演説を複雑な心境で見入る元上官のマルコ少佐(デンゼル・ワシントン)は、ショーが英雄となった戦闘時の悪夢にうなされていた。敵の急襲でケガを負い意識を失ったマルコに代わり、たった独りで敵に立ち向かい部隊を救ったのがショーだったと言う記憶は確かのモノのように思えた。

だがマルコの脳裏に甦るのは、その事実とは異なる不可解な記憶だった。疑念が深まる中、マルコはついに独自の調査を開始するのだが…。

恐ろしい敵はいったい誰なのか?真実はどこにあるのか?フラッシュバックする映像には恐ろしい出来事が次々と浮かび上がります。そもそも記憶というのはあやふやなモノですが、自分の記憶が本当のことなのかどうかというのは、何の確証もないこと。それが、共有していた記憶なのであれば、なおさら確かなモノのように思えます。が、しかし、悪夢で見る映像はまったく違う。どちらが真実なのか?苦悩するマルコ。

洗脳、マインドコントロールをはじめとして「意識を操作する方法はいくつもある」。そんな恐怖感を感じさせます。不可解な記憶をたぐるようにひとり調べ始めるマルコ。謎解きミステリーとしての面白さも存分に味わえます。

暗めのトーンで映像で、恐怖感を煽り、マルコ演じるデンゼル・ワシントンの押さえ気味の演技も素晴らしい。不確かな記憶の断片、肩に埋め込まれた謎の物体。そして、政界を牛耳ろうと企む組織の影。陰謀の影には、私腹を肥やそうとする巨大企業の姿があった・・・。

サスペンスとしての面白さに加え、緊張感のあるミステリーとしても楽しめます。母と子の愛憎・悲劇、そして死地を共にした戦友たちの友情等々、様々な要素を取り入れた本作。鑑賞後に得も言われぬ恐怖感が湧いてきます。

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