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2007/07/03

「ドレスデン、運命の日」私的映画考Vol.91

先日、「ドレスデン、運命の日」を観てきました。ローランド・ズゾ・リヒター監督作品。出演:フェリシタス・ヴォール 、ジョン・ライト 、ベンヤミン・サドラー他。

第2次世界大戦末期の1945年1月。敗色濃厚なドイツで唯一空爆を免れていた東部の都市・ドレスデン。その病院で働く看護師アンナ(フェリシタス・ヴォール)は、恋人の医師・アレクサンダー(ベンヤミン・サドラー)を助け、気丈に働いていた。ある日、病院の地下に潜んでいた英国空軍の負傷兵ロバート(ジョン・ライト)の手当てをして匿ってしまう。敵と知りつつ密かに惹かれ合うようになるふたり。そして、運命の日2月13日がやってきた。ついに、英国軍の爆撃機からの激しい空爆が始まった。

美しかったドレスデンの街が一夜にして瓦礫の山と化します。その空爆の模様は延々と続きます。劇中でも30分以上はあったかのように思います。阿鼻叫喚、地獄絵図。炎に焼かれる者、親とはぐれた子供、地下壕で窒息する人々。これが本当にあったのかと思うと恐ろしい。しかし、これが戦争。

実際の記録映像による当時の様子もあり、爆撃機の様子も事細かに描かれます。ほとんどはドレスデンの市民の目線ではありますが、英国空軍の映像がはいることによって、臨場感を増していきます。

前半は敗色濃厚ではありますが、穏やかなドレスデンの街を描きます。医薬品が不足がちではありましたが、食べるモノもまだあり、何とか生活ができています。しかし、病院に担ぎ込まれる兵士たちを見る度に、戦争の厳しさを思い知ります。

そして、英国空軍兵士のロバートは病院に身を潜ませます。そして、運命の出会い。アンナと出会います。病院の中にある矛盾。父親に対する不信感。婚約者・アレクサンダーとの関係にも不安感がよぎります。匿いつつも惹かれ合い始めるアンナとロバート。

アンナの父親は病院長ですが、何かを隠している様子。ある計画のために動いているようですが、それを知ったときのアンナの怒り・憤りは計り知れません。父に婚約者に裏切られたと言う思いでいっぱいだったのでしょう。そして、ロバートとの関係も深まっていきます。

厳しい父に反発するアンナ。しかし、父の言葉は絶対です。逆らえないアンナ。そんなアンナにロバートが言います。「不自由よりも悪いのは自由だと思いこむことだ」と。自由のために自分の信じた道を進むアンナ。自由を、愛を選ぶこと、それがアンナの意志だったのでしょう。

愚かな戦争をいつまで人間は繰り返すのか。反戦と和解の想いが込められた本作。ぜひご覧ください。皆に平和あれ。

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