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2007/08/16

「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」私的映画考Vol.97

今日ご紹介するのは「ラブ・オブ・ザ・ゲーム 」です。サム・ライミ監督作品(「スパイダーマン」シリーズ「ギフト」)。2000年私的映画大賞受賞作。出演:ケビン・コスナー(「守護神」「ティン・カップ」)、ケリー・プレストン、ジョン・C・ライリー、ブライアン・コックス、ジェナ・マローン他。

デトロイト・タイガースの中心選手にしてスター選手として活躍してきたベテラン・ピッチャーのビリー・チャペル(ケヴィン・コスナー)。だが球団の売却を決意したオーナーから、引退か移籍かの決断を迫られる。そして恋人ジェーン(ケリー・プレストン)からも別れを告げられる。

全盛期はとっくに終わり19年目の40歳。野球にすべてを捧げてきたビリー。そんなビリーには、自分は必要ないと身を引くジェーン。悲しい別れ。

自分の意志で引退するか、新しいオーナーからトレードに出されるのか決めて欲しいと、今のオーナーに言われたビリーは、最後の登板になるかもしれないマウンドへ。ヤンキース戦。タイガースにとっては消化試合だが、ヤンキースにとっては優勝の行方を決める重要な試合。

試合開始前、ふと空を見上げるビリー。感慨深げな表情。今までの人生を振り返っているのかもしれない。そして、相棒のキャッチャー・ガスと共に「今日は2人でねらうか?」と。アウェーのヤンキー・スタジアムはヤジの嵐。そんな時、ビリーは「ノイズ消去」とつぶやきます。すると、今までの大歓声が嘘のように消え、周りの景色はぼやけていきます。集中力の演出なのでしょうが、印象的なシーンになっています。

調子の良いビリー。ベンチに戻り、落ち着くと、思い出すのはジェーンとの日々。出会いの日、話しながらいつまでも歩いたあの日、分かり合ったあの日、喧嘩した日・・・。次々と思い出が甦ってきます。試合の進行と共に回想シーンが順を追って織り込まれます。

ビリーがニューヨークへの遠征の時にしか会えないふたり。5年間、ゆっくりと愛を深めていきます。ケビン・コスナーらしいと言えばらしい、コミカルなエピソードが多い中、悲しくも大きな山場もやってきます。

オフシーズンのある日。ビリーは右の親指を切る大けがを負います。選手生命に係わる一大事。病院で治療をしてもらえずに焦るジェーンは「ここはアメリカじゃないの?!野球は国民的娯楽じゃないの?」と叫びます。カット切替も早く、音楽も盛り上げ、緊迫感のあるシーンになっています。ヘリコプターで移送されるビリー。そこで言われた「今、必要なのはマイク(トレーナー)なんだ」というビリーの台詞に衝撃を受けるジェーン。そこから、ふたりの関係に亀裂が生じ始めます。

再起を懸け、リハビリを始めるビリー。思うように進まないリハビリに苛立ち、ジェーンにも当たってしまいます。

感情表現も豊かにすべてを語らず、表情だけで見せる情緒的なシーンがいくつもあり、感動をジワジワと深めていきます。愛を信じられないジェーン。野球がすべてのビリー。そんなふたりの恋の行方はどうなってしまうのか。試合は完全試合の偉業目前、しかし、古傷の肘が痛み始めます。そして、クライマックス。感動的なラストシーンが待っています。

もう一度信じる事、あきらめずに信じれば、幸せはきっと来ること。どんなに打ちのめされても、何度も立ち上がり、自分を信じさえすれば、きっと立ち直れるはず。誰しもが長い人生を歩むとき、挫折し、傷つき、もがき、苦しみ、それでも再び立ち上がる。そんな熱い想いを感じられる作品になっています。

夢は色あせない。

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