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2007/08/27

「バックドラフト」私的映画考Vol.99

今日ご紹介するのは、「バックドラフト 」です。ロン・ハワード監督作品(「ダ・ヴィンチ・コード」「ビューティフル・マインド」)。出演: カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ロバート・デ・ニーロ、スコット・グレン他。

殉職した父の後を継いで消防士になろうとシカゴに戻って来た弟・ブライアン(ウィリアム・ボールドウィン)。だが彼が配属されたのは兄・スティーブン(カート・ラッセル)が隊長を務める第17分隊だった。兄弟ふたりは以前から仲が悪かったが、二人は徹底的に反目し合う。

そんな時、シカゴでは奇妙な爆発放火事件が続発。それは“バックドラフト”と呼ばれる逆気流現象を伴うものだった。現場を退いたブライアンは、調査官のリムゲイル(ロバート・デ・ニーロ)と共に捜査に当たるが・・・。

前半はブライアンが厳しい現場に配属され、しごかれ、戸惑う様子を描きます。配属、初日から縫製工場での大きな火災が発生。何とかついていこうとしますが、戸惑うばかり。助けを呼ぶ人の声を聞き、助けてみればマネキン。とんだ笑いもの。

大規模火災にもかかわらず応援はやってこない。危うく小隊にも犠牲者が出そうになり、怒りの矛先はスウェイザク市会議員へと。予算削減・人員合理化の煽りを食って、犠牲者が後を絶たない。怒りをぶちまけるスティーブン。

後半は、現場を退いたブライアンが、調査官のリムゲイルの元、連続放火犯の捜査に当たります。議員に何かあるとにらんだリムゲイルとブライアン。犯人はいったい誰なのか?伏線が見事に張りめぐらされ、謎解きとしても楽しめます。

どんな炎の中にも突入していくスティーブン。無茶を続けるスティーブンに、愛想を尽かしたブライアン。「英雄になりたいのか?」と問い詰めるブライアン。英雄とはいったい何なのか?何のためにそこまで、やるのか?兄弟のなんともいえない壁。ライバルというのか、越える越えないの話しではないのでしょうが、どうにももどかしい。

炎は獣のように蠢く。生き物のように空気を求め、飢え、そして人を襲う。

終盤の化学工場での現場はとにかく大迫力。圧巻です。今でこそCGで何でも表現できるのでしょうが、この当時はSFXと呼ばれた時でしたから、ほとんどが実写で、あとは合成なのでしょう。壁を、天井を、床を、はい回る炎。雄叫びを上げる。つんざく轟音、渦巻く煙、薬品のドラム缶は爆発し、吹き上がる。まさに怪物。

泣き所は、ズバリ、ラスト10分間。命を救うために、懸命に炎と戦ったスティーブン。そして、勝った。その時、本物の英雄になったのです。最後にふたりは本当に信頼しあい、本当に分かり合ったのでしょう。涙が止まりません。

ラストシーンのブライアンの顔は、すがすがしくもあり、悲しくもあり、微妙な表情ですが、とても良い表情です。またひとつ大人の階段を上がり、成長した。そして、新しい夜明けはきっと来るのです。人と人との繋がりはとても深く、そして素敵なモノ。

人は変われる。驚くほどに。

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