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2007/09/09

「ツォツィ」私的映画考Vol.101

先日、「ツォツィ」を観てきました。ギャヴィン・フッド監督作品。出演 :プレスリー・チュエニヤハエ、ZOLA、テリー・ペート他。第78回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。

南アフリカ。ツォツィ(プレスリー・チュエニヤハエ)は仲間とつるんで、富裕階級の人間から暴力で金を奪っていた。ある日、高級住宅地をひとり歩いていたツォツィは、黒人女性がベンツを車庫に入れるのを見かけた。銃で女性を脅し、追いすがる女性に対して発砲!車を盗んで逃走した。

しかし、後部座席に赤ん坊がいることに気づき、動転。金目のモノだけを奪い車を捨てようとしたが、思いとどまり泣き続ける赤ん坊を紙袋に入れ、家に帰った。泣き叫ぶ赤ん坊の世話をするツォツィ。そんな時、女手ひとつで子供を育てているミリアム(テリー・ペート)と出会う。ツォツィは、彼女に赤ん坊を預け、また夜の街に出るが・・・。

南アフリカの街並み。大きなビルがそびえ立ち、多くの車線に車が行き交う。駅舎も人で賑わう。反面、ツォツイの住むスラム街はあばら屋ばかり、舗装されていない道路、路上で暮らす子どもたち。貧富の差が著しい南アフリカ。

ツォツイは自分の本名と過去を封印し、幼い頃からたった1人、社会の底辺で生きてきたのです。ツォツィ=不良と名乗るのには悲しい過去があったからなのでしょう。父親とはどうなったのか、上手くいかずに子供の頃に家を出たのでしょう。

そして、出会った赤ん坊。様々な出来事を通して、親子の関係を意識したツォツィの言動が観られます。女手ひとつで子供を育てているミリアムと出会いが、ツォツィの心を揺さぶります。こんな自分でも、新しい人生が歩み出せるのかもしれない、幸せになれるかもしれない。そんな、かすかな希望を持ち最後の決断をするが・・・。

好きなシーンは、車椅子に乗るホームレスの老人とツォツィの関係を描くところ。ケガをして歩けなくなった老人。物乞いをしていますが、ツォツィに噛みつきます。その老人の後を付け、ガード下で銃を向けます。「そんなになってまで、なぜ、生きるのか?」と問うツォツィ。緊張感のあるシーンです。

貧困と無学、そして病魔。南アフリカの現状をリアルに描き、生命の尊厳と未来への希望を描いた感動作。

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