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2007/10/15

「ラストキング・オブ・スコットランド」私的映画考Vol.107

先日、DVDで「ラスト・キング・オブ・スコットランド」を観ました。ケヴィン・マクドナルド監督作品。出演:フォレスト・ウィテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン他。

1971年、ウガンダ。スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)は、ウガンダにある診療所で働く道を選んだ。ちょうど同じ頃、軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、イギリスの支援を受けたイディ・アミン( フォレスト・ウィテカー)が、新ウガンダ大統領の座についた。村の近くで演説会があると知り、かけつけるニコラス。その直後に起こった事故のケガを診るニコラス。そして、アミンに気に入られ主治医となったニコラスは、顧問の様な仕事もすることになる。言われるままにアミンに尽くしていくが、アミンの本性を知ることとなる。そして、悲劇はやってくる。

アミンをはじめとする実在の人物や、エア・フランス機のハイジャック事件などの歴史的出来事がからみ紡がれていきます。事実を基にしたフィクションではありますが、サスペンスとしても十分に楽しめる作品になっています。

なんとも言えない緊張感漂います。メリハリのきいた展開で、テンポ良く進みます。奇妙な友情のような関係で結ばれたアミンとニコラス。友情を越えた信頼関係を作り上げていくかのようにも見えますが、お互いの本心は分かりません。アミンには様々な逸話、噂があったらしいですが、リアルタイムでは知りませんでした。

自称・スコットランドの最後の王イディ・アミン。国民の支持を得ているようですが、圧政による恐怖政治そのものでした。国のために尽くしているのでしょうが、前大統領のオボテ派の暗躍からか、いつの間にか、誰も信じられず、方向性を間違い始めます。鋭い目が印象的で、その瞳の中に何を思うのか。人なつこい笑顔の中にも、残虐で、恐ろしい考えがあるに違いありません。

特典映像には、実際の映像や写真が残っていて、メイキングドキュメンタリーとしても興味深いです。実際にどこからどこまでが事実だったのかははっきりとは分かりませんが、似たような事実があったことは間違いないのでしょう。その事実をあらためて認識することにより、再びこのようなことが起こらないようにすることを学ばなければならないのです。

異常なことはいつでも起こる。その渦中にいるモノには見えないが、いつの間にか取り返しのつかないところまで行っている。その中で何を見て、何を感じ、何を信じるのか、そこが大切なのに違いありません。

緊張感のある展開が楽しめる社会派サスペンス。第79回アカデミー賞他、主演男優賞を総なめにしたフォレスト・ウィテカーの熱演をぜひご覧ください。

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