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2008/01/27

「転校生 さよならあなた」私的映画考Vol.118

今日、ご紹介するのは大林宣彦監督作品「転校生 さよなら あなた」です。原作:山中恒、出演:蓮佛美沙子、森田直幸、厚木拓郎、寺島咲、清水美砂、古手川祐子、石田ひかり、窪塚俊介他。

中学3年になる斉藤一夫(森田直幸)は、両親の離婚を機に、尾道から幼少期を過ごした信州に引っ越してきた。そして、転校先の中学で幼馴染の斉藤一美(蓮佛美沙子)と再会する。偶然の再会を喜ぶ一美は、思い出話をするが、一夫は聞く気になれない。そんな一夫を、幼い頃よく遊んだ「さびしらの水場」に連れて行く。水を汲もうと柄杓を伸ばした途端、足を滑らせ、二人は水の中に落ちてしまう。這い上がった時、二人の体が入れ替わっていた!

山中恒原作の青春ストーリー「おれがあいつで あいつがおれで」を、25年ぶりに大林宣彦監督自らが再映画化した作品。オリジナル公開から25年の月日が流れ、その間、時代は移り変わり、様々な出来事があった。その影響で現代風に設定が変わってきてはいるモノの、オリジナル作品とほぼ同じ内容。舞台は尾道から信州・長野へと変わったのですが、しかし、後半が大きく違っています。

「50年後の子供たちに見せたい映画を・・・」と長野の人に言われて作った作品らしく、長野の狭い路地裏、信州の山々、行き交う町の人々等々、古き良き風景を舞台に青春時代のせつない想いを描きます。

入れ替わってしまった二人。最初は戸惑う二人でしたが、そんな状況にあってこそ、自分のことや家族のことに気がついていきます。そして、互いには気がつかないうちに二人の間には温かいモノが生まれ始めていくのでした。しかし、そんな中、一美の身体に異変が生じ始めていくのですが・・・。

劇中流れる美しい音楽。前作と変わっているのはピアノが物語に大きくかかわってくること。二人の奏でるメロディ。音楽と映画。希望と絶望。そして、未来を生きる。ピアノ少年と物語少女の物語。相手を思いやること、命の尊厳、自分らしさの発見。人はなぜ生きるのか?なぜ死ぬのか?ふたりはひとり。見る夢もひとつ。様々な想いが駆けめぐります。

前半はユーモラスに進みますが、後半は実に感動的。泣き所は何度となく訪れます。病院での母親との再会のシーンは感動的な良いシーンになっています。また、元に戻った時の二人の表情が実に良い。物語を通して大人になっていく二人。映画の撮影を通してい大人になっていく二人。リメイクではありますが、まったく新しい物語として輝きを増した作品になっています。

人は、誰も
生きて、その物語を残す。
人の命には限りがあるが、
物語の命は永遠だろう。
未来の子どもたちよ、
今も元気で
暮らしていますか。

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