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2008/02/05

「テラビシアにかける橋」私的映画考Vol.119

先日、「テラビシアにかける橋」を観てきました。ガボア・クスポ監督作品。出演:ジョシュ・ハッチャーソン(「ザスーラ」)、アナソフィア・ロブ(「チャーリーとチョコレート工場」「リーピング」)、ロバート・パトリック(「ターミネーター2」)、ズーイー・デシャネル(「あの頃ペニー・レインと」)他。

11歳の少年ジェスは、空想の絵を描くことが好きだった。貧しい家庭に育ち、姉妹4人に囲まれ、学校でもいじめに遭いどこにいても居心地が悪かった。そんなある日、ちょっと変わった女の子レスリーが転校してきた。自由な発想と行動力を持つレスリー。最初は嫌悪したジェスだったが、次第に意気投合したふたりは、森の中に空想の王国「テラビシア」を創り出す。ふたりは自由な安らぎの時間を過ごし、友情を深めていく。しかし、突然の悲劇が2人を襲うが・・・。

ジェスにとっての現実の生活は、何もかもが思うようにいかず、いたたまれません。現実逃避のひとつで空想を膨らまして絵を描くのが唯一の楽しみでした。しかし、厳しい父親はそんなジェスを「現実を見ろ」と叱ります。

そこに、自由な家庭環境で育ったと思われるレスリーがお隣に引っ越してきます。言動は自由闊達、どこまでも前向き、楽しむことがポリシーという、ジェスとは正反対の性格です。そんなレスリーと行動を共にするようになったジェスは次第に変わっていきます。ジェスの灰色の毎日は一変したのです。

そして、森の奥にふたりだけの国・テラビシアを作ります。作文少女と絵描き少年。空想を文章にする、空想を絵にする。ある意味、共通点を持ったふたり。二人だけの場所。秘密の場所。隠れ家。そこは、誰もが子供時代に作ったであろう秘密基地。そこは、魔法の王国。思ったことが見えてくる世界。ふたりは空想の中で戯れます。美しい自然、お城、黒い獣、喋る鳥、巨人の足・・・。

二人で過ごす時間はきっと幸せだったに違いありません。その安息の時間の中で友情を育んで行くふたり。

泣き所は、終盤。突然、悲劇がやってきます。そして、そこから多くのことを学んだジェス。二人で見た世界。そして、彼女にもらったモノ。心の目を開けば、きっと見える。人生にとってかけがえのない大切なモノをもらったのです。

ファンタジックな冒険譚を想像していましたが、まったく違うイメージの作品でした。ふたりにとって「テラビシア」は現実逃避の場所ではなく、友情を、思いやりを、信頼関係を育む場所だったのでしょう。人生は厳しい。でもだからこそ、美しいのです。一番大切なのは豊かな心なのだということに気づかせてくれる作品です。大人になってしまった人に観ていただきたい作品。ぜひご覧ください。「テラビシア」は心の中に・・・。

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