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2008/04/08

「クローバーフィールド」私的映画考Vol.132

先日、「クローバーフィールド/HAKAISHA」を観てきました。マット・リーヴス監督作品。製作:J.J.エイブラムス、出演:マイク・ヴォーゲル、ブレイク・ライヴリー、リジー・キャプラン、マイケル・スタール=デヴィッド、オデット・ユーストマン他。

ニューヨーク。東京への転属が決まったロブのためにサプライズ・パーティが開かれていた。そこに、突然、爆音が響き渡る。表を見ると、遠くのビルが爆発し、炎上していた。危険を感じ、屋外に出てみたところに、爆音と共に何かが飛んでくる。地面に落下したのは自由の女神の頭だった・・・。

ホームビデオで撮られた映像がぶつ切りに流されるという、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」的な作品。何か得体の知れないモノがニューヨークに現れ、破壊を繰り返していきます。一瞬にして焦土と化す街並み、噴煙、炎。阿鼻叫喚。地獄絵図と化したニューヨーク。逃げまどう人々。

パーティ会場からそれら一連の流れをホームビデオが映します。素人っぽいカメラ操作で、手振れが多く、画面が大幅に揺れるので、酔いやすい人は頭がクラクラするかもしれません。ズームやパンは思った以上にゆっくり撮影しないと、ああなるという例です。しかし、それがリアルさに繋がっているとも言えます。

「『クローバーフィールド/HAKAISHA』は、全く新しいアトラクションタイプの映画です。特別な手法による映像は、ご鑑賞時の体調によっては激しい車酔いに似た症状を引き起こす可能性がございます。ご気分のすぐれない方、妊娠中の方、乗り物に酔いやすい方、心臓の弱い方、高血圧の方、小さなお子様などのお客様はくれぐれもご注意の上、ご鑑賞ください。」と言う注意書きが、ホームページに表示され、劇場に貼り紙があったりして、確かにそうかもと思いました。

視野の狭いビデオカメラで撮影された映像。巨大な怪物がよぎる。「ゴジラ(ローランド・エメリッヒ監督作品)」がニューヨークに現れたとき、最初は同じように足だけ、尻尾だけと身体の一部が見えていましたが、次第に俯瞰の映像や大写しの映像になっていきました。

怪獣映画と言えば、怪獣の全身が見えて当たり前、という常識を覆した映像なのです。しかし、本作にはまともに大写しされる映像は少なく、怪獣や謎の巨大生物が現れた時、撮影したとしたら、おそらくこのような映像になるのであろうと思わせてくれます。

コードネーム“Cloverfield”と呼ばれるビデオ映像だけで構成された本作は、怪物の正体や、その後どうなったのかは明かされていません。それがまた恐怖感を煽り、物語としてのリアルさに拍車をかけるのでしょう。合間に見られる幸せだった頃の映像もまた、顛末との対比として、哀しさを増していきます。

LOST」「エイリアス」「M:i:III」のJ.J.エイブラムスが仕掛けた本作。全編に及ぶハンディ・カメラによるドキュメンタリーを思わせるリアルな映像と、最新の視覚効果の融合。新感覚の映像体験が出来る作品です。

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