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2008/04/07

「スタンドアップ」私的映画考Vol.131

今日、ご紹介するのは「スタンドアップ」です。ニキ・カーロ監督作品。出演:シャーリーズ・セロン(「モンスター」「イーオン・フラックス」)、フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、ショーン・ビーン他。

若くして父親の分からない子供を産み、その後、内縁の夫との子供共々暮らしていたが、夫の暴力に堪えられず、子供を連れて故郷に帰ってきたジョージー(シャーリーズ・セロン)。母親は快く迎え入れてくれたが、父は冷たい視線を送るだけ。ジョージーは子供たちのために、自立を目指して、鉱山で働きだす。だが職場では、男性社会に進出してきた女性に対する会社ぐるみの厳しい洗礼と、屈辱的な嫌がらせが待っていた。

1980年代。アメリカ北部の鉱山町。伝統のあるこの町の住人たちは、10代で息子を産んでシングルマザーとなり、戻ってきたジョージーに“身持ちの悪い女”と冷たい視線を向けます。

鉱山で働くようになてもジョージーはいわれのない迫害を受けます。いわゆるセクハラ。女性の社会進出も著しい世の中でしたが、鉱山はまだまだ男性社会。女性の進出は、男性の仕事を奪うことにも繋がると。自分達の職場を守ることが大事で、そのためなら、女性には何をしても良いという感じ。言葉によるセクハラにはじまり、落書き、暴力にまで及びます。それは次第に町にも広がっていき、子供たちも迫害を受けます。

そんな中でも、旧友との友情を深めていきましたが、ある事件をきっかけに、亀裂が入ってしまいます。ここが悲しい。自分で働き、子供たちを養い、家に住む。それがどんなに幸せなことか。ジョージーは、生きると言うことの素晴らしさを実感し始めた矢先の出来事でした。

物語の進行と共に、挿入される裁判の情景。事実が次第に明らかになっていきます。隠されていた過去。セクハラ裁判の難しさ。女性の脆さと強さという相反する両面を見せられているように思えます。そして、裁判の行方は・・・。ズバリ泣き所です。

北の町で繰り広げられる、裁判を軸に、家族の再生を描き、実際の出来事を基に作られた感動作。友のために立ち上がれ、たとえひとりでも立ち上がれ。そんな熱い想いに浸れる作品です。

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