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2008/05/23

「ダージリン急行」私的映画考Vol.140

先日、「ダージリン急行」を観てきました。ウェス・アンダーソン監督作品(「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ライフ・アクアティック」)。出演:オーウェン・ウィルソン(「シャンハイ・ナイト」「エネミー・ライン」)、エイドリアン・ブロディ(「戦場のピアニスト」「ジャケット」)、ジェイソン・シュワルツマン(「マリー・アントワネット」)、アンジェリカ・ヒューストン、ビル・マーレイ他。

インド北西部を走るダージリン急行。長男フランシス(オーウェン・ウィルソン)の呼びかけで、次男ジャック(エイドリアン・ブロディ)と三男ピーター(ジェイソン・シュワルツマン)がやって来る。フランシスはインドの旅を通じて、絶縁状態だった兄弟の結束を再び高めようとしていた。それぞれに個人の問題を抱えている兄弟は、ケンカが絶えず、トラブルから3人は列車を放り出されてしまうが・・・。

新しいのか古いのかわからない独特の雰囲気が面白く、思わず笑ってしまいます。カメラ目線を多用するカメラアングルも面白いです。

それぞれの個人の問題、家族の問題、1年ぶりに揃った三兄弟。兄弟は今はぞれぞれに生きいるかもしれませんが、過去には三兄弟で過ごしてきたのです。母親は早くに育児放棄し、家にいませんでした。兄弟で力を合わせて生きてきたのです。そんな、兄弟の本当の仲の良さ、信頼関係が垣間見えるシーンがいくつもあり、それが本作の厚みにもつながっています。

この旅には目的があるのですが、それは「心の旅」にふさわしいモノでした。一度は挫折し、旅を中断しようとしますが、ここまで来て引き返せない。台詞はないのですが、やり遂げなければと兄弟が結束する、空港のシーンも素敵です。

そして、旅の目的地に辿り着いたとき、心を解き放ち、わだかまりをなくし、もっと自分を自由に表現し、後悔を捨て、将来のために生きる努力をあらためて誓う兄弟なのでした。ラストで兄弟が列車に飛び乗るシーンは、勇気が持てたような気になる良いシーンです。

誰しも、時には人生を変える「心の旅」が必要で、その旅を通して、途切れかけていた「家族の絆」を結び直し、より強い繋がりにしようと努力することが大切なのだと気づかせてくれます。全体にほのぼのとした雰囲気で、旅の途中で出会う人々、掛かり合う人々、様々な出来事を通して、あらためて家族の絆の大切さに気づかせてくれる作品です。

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