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2008/05/03

「ブラックサイト」私的映画考Vol.134

先日、「ブラックサイト」を観てきました。グレゴリー・ホブリット監督作品。出演:ダイアン・レイン(「ジャンパー」「運命の女」)、ビリー・バーク、コリン・ハンクス他。

オレゴン州ポートランド。ネット犯罪専門のFBI捜査官ジェニファーは捜査の依頼を受け、あるサイトを見た。そこには、小猫が苦しんでいる姿があった。次第に衰弱していき、死んでいった。その一部始終をライブ映像で配信していたのだ。

数日後、次にサイト上に現れたのは人間の男性のライブ映像だった。サイトのアクセス数が増えれば増えるほど、その男性の死期は早まってしまう。犯行を重ねれば重ねるほどサイトの存在は知れ渡り、アクセス数は増え、被害者たちの死に至る時間は短縮されていく。ジェニファーたちは、あらゆる手だてを尽くして、必死に手がかりを探るのだが・・・。

様々な情報がネットを通じて自由に公開されていく現代。日常生活には欠かせないモノになってきています。私自身もネットにアクセスしない日がないというのが現状です。しかし、同時にそこは匿名性を利用した、多くの悪意が横行する無法地帯でもあり、ネット犯罪は増加の一途をたどっていっているのもまた現実。

「ソウ/SAW」シリーズを彷彿とされる連続猟奇殺人が、全世界にネットを通じて公開されていきます。これほどまでに悪意に満ちたサイトがあるのだろうか。アクセス数が増えれば増えるほど死期は速まり、その加速度を増しながらアクセス数は上昇していき、そのスピードは尋常ではありません。

犯人は実に巧妙で頭脳明晰。懸命に捜査にあたるネット犯罪専門のFBI捜査官たち。わずかな手がかりを頼りに捜査に当たりますが、空回りするばかり。そして、その魔の手はFBI捜査官にまで忍び寄っていきます。

悪質なサイトは後を絶たず、そのシステムは巧妙になっていくばかり。イタチごっこはきりがなく、どうにもならない。手が出せない。募る焦燥感。サイトにアクセスする人々は、人を殺しているという罪悪感はなく、ただの好奇心で、気軽に見ているのでしょうが、それが死期を早めっていることに荷担しているとは、誰もが思いもしないのです。

しかし、そこにはネット社会に氾濫した情報に恨みを持つ者の影が見え隠れし、次第に犯人の実像が浮かび上がっていきます。ネット社会へと警鐘を鳴らす本作。個人情報はいくらでも操作が可能。それが悪意を持つ第三者であったとき、なにが起こってもおかしくはありません。本作を観たらネットに対して恐怖感を抱くかもしれません。

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