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2008/05/17

「ハンティング・パーティ」私的映画考Vol.139

先日、「ハンティング・パーティ」を観てきました。リチャード・シェパード監督作品。出演:リチャード・ギア(「綴り字のシーズン」「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」「シカゴ) 」)、テレンス・ハワード(「ブレイブワン」)、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・クルーガー他。

かつて紛争地域から、伝説的なレポートを送り届けていた名コンビ・サイモン(リチャード・ギア)とカメラマンのダック(テレンス・ハワード)。しかしある事件をきっかけにサイモンは仕事をクビになり、次第に消息は聞かれなくなっていった。一方、ニューヨークに戻ったダックは出世していった。そんな二人が数年ぶりにボスニアのサラエボで再会する。「大きなネタ」を持っていると言うサイモン。それは虐殺事件の首謀者であり、戦争犯罪人フォックスの居所だった。彼らはフォックスにインタビューするために危険地帯へと足を踏み入くが・・・。

あいかわらず、世界情勢に疎い私は、「ボスニア紛争」と言う言葉は聞いたことはあっても、それがどんなモノなのかはまったくと言っていいほど、分かりませんでした。極めて宗教的な原因のようには思いましたが、民族の違い、文化の違い、宗教の違いでどうしてあそこまで残虐な行為が行われていくのでしょうか。

そのボスニア紛争の中でも、国際的にも大きな問題になったのが8000人が殺害された「スレブレニツァの虐殺」。虐殺の首謀者カラジッチは国際法廷で有罪判決を受けたのですが、いまだに捕まっていないというのです。

本作はカラジッチをモデルにしたフォックスという男を追う男たちを描いた作品ですが、かつては伝説とまで言われたレポーターのサイモンと相棒のカメラマン・ダックのふたりの関係が実に良いです。

不祥事を起こしサイモンは、局をクビになり、現場から遠のいていきました。それでも、紛争のあるところにとどまり、取材を重ねていたのでした。そんな彼の前に、カメラマンとして出世していたダックが取材のため現れました。最初は、ぎこちないふたりでしたが、次第に昔を思い出したかのように、息のあった名コンビになっていきます。

サイモンは、「戦争犯罪人フォックスの居所」の情報を得たと言い、旧友ダックを巻き込んで取材を開始しますが、思わぬ事件へと発展していくのでした。やることなすことむちゃくちゃなサイモン。自暴自棄のようにも見えますが、復讐とも言える正義感が彼の奥底には潜んでいるのです。

「どこにでも戦争はある」と言うサイモンの台詞が印象的。プロとして仕事に命をかけることの素晴らしさ、そして、危険に身をさらすことが生きることと言わんばかりの充足感を味わっていくサイモンたち。おもわぬ真実を元に構築されている本作。シリアスな問題を提起しつつ、サスペンスのテイストを生かした、爽快な後味の社会派エンタテインメント作品になっています。

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