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2008/05/25

「プライドと偏見」私的映画考Vol.141

今日、ご紹介するのは「プライドと偏見」です。ジョー・ライト監督作品。出演:キーラ・ナイトレイ(「シルク」「パイレーツ・オブ・カリビアン」)、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレッシン他。

18世紀末のイギリス。あまり裕福ではないベネット家の5人姉妹。同じ町に大富豪の独身男性ビングリーがやってきた。美しく長女ジェーンとビングリーが互いに惹かれ合うようになる。一方、快活な次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、ビングリーの親友ダーシー(マシュー・マクファディン)と出会うが、気位の高さに強い反発を抱く。エリザベスは、ダーシーの様々な噂を耳にし、ますます嫌悪感を募らせていくエリザベスだったが、なぜか気になっていくのだが・・・。

何度も出会い、反発し合うエリザベスとダーシー。キーラ・ナイトレイ扮するエリザベスの凛とした佇まいはどこまでも清々しく、美しく、知的。一見暗そうで何を考えているか分からないが、穏やかな紳士のダーシー。噂や嘘があらぬ誤解を生み、ますます反発していきます。しかし、その行動の裏には、大きな愛があったのです。

この時代の女性たちには財産相続の権利がないために、結婚はまさに死活問題。現代とは少し違うのでしょうが、結婚にあこがれる気持ちもあれば、将来の自分をどう思い描くか、そのための財産形成をどうすれば良いのか。様々な葛藤があります。そんな中、本作で描かれているのは、人間の傲慢さと愚かさ。

そして、その対比として描かれているのは、18世紀の美しいイギリスの風景。今でもこの景色が存在する事は素晴らしいことだと思えます。自然はとても偉大で、自然の美しさに比べたら人間など比べものにならない。自然の中では人間はほんのちっぽけな存在で、その中のひとりである自分は、もっとちっぽけでもっと愚かなのかもしれない。

ズバリ泣き所は、ラストシーン。父と娘の語らい。大きく包み込むような愛を、信じる心を、信頼を感じられる素敵なシーンになっています。父の潤んだ瞳がまた良いです。

本当に大切なのは、相手の本質を見極めること。噂や嘘、傲慢さやプライドで覆われた表面上の事は時に真実でないこともあるのだから。

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