« 「シューテム・アップ」鑑賞 | トップページ | 「サイボーグでも大丈夫」鑑賞 »

2008/06/08

「ファウンテン 永遠につづく愛」私的映画考Vol.145

先日、DVDで「ファウンテン 永遠につづく愛」を観ました。ダーレン・アロノフスキー監督作品。出演:ヒュー・ジャックマン(「X-MEN」シリーズ「プレステージ」)、レイチェル・ワイズ(「ナイロビの蜂」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」)、エレン・バースティン他。

医師のトミー(ヒュー・ジャックマン)は最愛の妻イジー(レイチェル・ワイズ)を死の病から救うため、新薬の開発に没頭していた。運命を受け入れたイジーは、残された時間を少しでも夫と過ごしたいと願うが、薬の完成を焦るトミーは彼女を遠ざけてしまう。そんな中、イジーは「あなたが完成させて」と最終章を残した書きかけの本をトミーに託す。それはトミーの前世とおぼしき中世スペインの騎士が、愛する王女のために、永遠の命を授けるという<ファウンテン(生命の泉)>を探す物語だった・・・。

現在・過去・未来を時間を前後しながら物語は展開します。現在は、医師のトミーと死の病に伏したイジー。愛する妻を救うため、自らの仕事に没頭するトミー。過去は、イジーが綴った中世スペインの物語。「生命の木」をめぐって騎士は奔走します。そして、未来。巨大なスノーボウルのような透明の球体型の宇宙船にのる男。宇宙船の中には大きな木が一本。それも、また「生命の木」。

まったく舞台と設定の異なる男女、それぞれをヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズが演じる3つのラブストーリー。中心になるのは、愛する人の死が目前に迫り、途方にくれる現代のトミー。その進行に沿うようにして過去と未来が描かれます。そこには「生命の木」の力が働いているよう。

光と影、白と金色を基調とした映像はとにかく美しいです。美しく、優しく、詩的で、幻想的。夢なのか、空想なのか、それとも前世の体験なのか。

物語を追う内に、人間はどこから来てどこへ行くのか。輪廻転生。生命の根源とはいったい何なのか。と言う思いが交錯します。愛し合うふたりが共に永遠に生きることは出来ないのかもしれませんが、永遠に続く愛はあるのかもしれません。

まぶしい光の向こうには何があるのか?死と復活。生まれ変わり。死を受け入れてこそ生がある。自分を解放してこそ、未来がある。少し複雑で、難解な印象を受ける作品ではありますが、美しい映像を堪能しながら、人生や宇宙に存在する事物の二面性を感じられるラブストーリーです。

« 「シューテム・アップ」鑑賞 | トップページ | 「サイボーグでも大丈夫」鑑賞 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

私的映画考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/41443564

この記事へのトラックバック一覧です: 「ファウンテン 永遠につづく愛」私的映画考Vol.145:

« 「シューテム・アップ」鑑賞 | トップページ | 「サイボーグでも大丈夫」鑑賞 »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ