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2008/06/09

「サイボーグでも大丈夫」鑑賞

先日、DVDで「サイボーグでも大丈夫」を観ました。パク・チャヌク監督作品(「オールド・ボーイ 」「親切なクムジャさん」)。出演:チョン・ジフン(Rain ピ)、イム・スジョン(「箪笥 」「アメノナカノ青空」「サッド・ムービー」)、チェ・ヒジン、イ・ヨンニョ他。

ある日、新世界精神クリニックに自分をサイボーグだと信じる少女・ヨングン(イム・スジョン)が入院してくる。彼女と同じ年ごろのイルスン(チョン・ジフン)は、人のものなら特徴や性格さえも盗んでしまう。蛍光灯をしかりつけ、自動販売機に話しかける彼女に興味を持つ。そんな中、ヨングンはご飯を食べると故障してしまうからと、食事を拒否し続けて次第にやせ衰えていく。ヨングンを助けようと自分の能力を総動員するイルスンだったが・・・。

「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」と「復讐」という大義の下の暴力を激しく描いてきたパク・チャヌク監督が、今度はラブストーリーに挑戦。病院を舞台に繰り広げられるちょっと不思議な恋の顛末を、独特のユーモラスと雰囲気で描いています。

登場人物はそれぞれに独自の世界を持っています。自分をサイボーグだと信じる少女ヨングンは常に無表情で、自分がサイボーグであることを人に知られまいとします。機械の身体が壊れないようにと絶食し、エネルギー源の乾電池だけを舐めています。彼女には、心に大きな傷を負った口に出せない過去があります。

少女の魂を救おうと手を差し伸べるのは、人のものなら特徴や性格さえも盗んでしまうイルスン。彼もまた悲しい過去を持っています。ヨングンに興味を持ったイルスンは、彼女をサイボーグとして扱ってあげます。そこから、ふたりは信じ合えていくのでした。

人はそれぞれ違う価値観を持っていて、それが極端に出てしまうと困るのでしょう。しかし、お互いにその価値観を認め合う事によって、心と心を通わせることが出来、信頼することが出来るのでしょう。そして、それが愛に変わっていくのかもしれません。トラウマとも言える過去を克服する必要なんかないのです。その過去さえも受け入れることが出来れば良いのですから。

アジアの人気スターRain(ピ)が記念すべき映画初主演に挑んだ、鬼才パク・チャヌク監督が放つファンタジック・ラブストーリー。食べると言う行為が、あんなにも感動的に見えるのは、それはそれで素敵なことなのかもしれません。

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