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2008/06/10

「つぐない」私的映画考Vol.146

先日、「つぐない」を観てきました。ジョー・ライト監督作品(「プライドと偏見」)。出演:キーラ・ナイトレイ(「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ「シルク」)、ジェームズ・マカヴォイ(「ラストキング・オブ・スコットランド」)、シーアシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ブレンダ・ブレッシン他。第80回アカデミー賞作品賞他ノミネート、作曲賞受賞作品。

第二次世界大戦直前の英国。政府官僚の娘で作家を志す13歳の少女・ブライオニーは、姉・セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と、使用人の息子で幼なじみのロビー(ジェイムズ・マカヴォイ)のただならぬ関係を察知し、ロビーへの警戒心を抱いていた。そして事件は起きる。ブライオニーの嘘の証言によって、愛しあうふたりは無残にも引き裂かれてしまう。犯した過ちの重さにブライオニーが気づいたときには、泥沼の戦争が始まっていた。

前半は、美しい英国の景色を背景に、せつない夏の一日を描きます。戯曲を書き上げたブライオニー。いらだついとこたち。久しぶりに帰宅する兄とその友人。そして、反発しあうセシーリアとロビー。幼なじみでもあるふたりでしたが、大人になった今、どこかぎこちない。それは、住む世界が違うのに、恋をしてしまった、ふたりの本当の気持ちに他ならなかった。

そして、事件が発生。無実の罪で投獄されるロビー。後半は、第二次世界大戦が始まり、ロビーは軍隊へ。束の間、すれ違うふたり。愛を確かめ合うふたり。しかし、無情にもロビーは戦場へと赴きます。お互いを想いながら、お互いの場所で懸命に出来ることをしていくしかなかったのでした。約束の日を夢見て・・・。

戦場をさまようロビーたち。何日も歩いてようやく浜辺に辿り着く。そこは敗色濃厚の英国軍の引き上げを待つ人の群れでした。ワンカットでその状況を説明するようなシーンは興味深いです。ロビーたちが歩き回りながらカメラが動き、そこにいる人々の行動をつぶさに描きます。良く計算されたシーンです。

音楽も雄壮で美しく、物語を盛り上げます。そして、劇中に使われたタイプライターを音楽にも取り入れ、効果的に使っています。

幼さゆえの潔癖さと嫉妬心が生んだ罪と、それを償うチャンスすら奪い去ろうとする戦争の残酷さを描いた本作。真実はあまりにも非情で、あまりにも悲しい。堂々と生きるために雄々しく生きた人々。せつない恋心。引き裂かれたふたりは、再び巡り会うことが出来るのか?そして、”償い”は・・・。

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