« 映画前売券購入法 | トップページ | 「ドラゴン・キングダム」鑑賞 »

2008/07/27

「ハプニング」私的映画考Vol.152

先日、「ハプニング」を観てきました。M・ナイト・シャマラン監督作品(「シックス・センス」「サイン」「レディ・イン・ザ・ウォーター」)。出演:マーク・ウォールバーグ(「ザ・シューター極大射程」「ディパーテッド」)、ズーイー・デシャネル、ジョン・レグイザモ、スペンサー・ブレスリン、ベティ・バックリー、ヴィクトリア・クラーク、フランク・コリソン他。

突然、アメリカ全土からミツバチが姿を消した。ある朝、ニューヨークで人が次々と倒れていく異常現象が始まる。次第に、連絡も取れなくなり、情報はだんだん少なくなっていき、異常現象は広がっていく。原因も分からないままアメリカ中はパニック状態に陥り、“何か”に人々は追い詰められていくが・・・。

主人公・エリオット(マーク・ウォールバーグ)は高校教師。妻・アルマ(ズーイー・デシャネル)との関係は少しギクシャクしています。授業中のエリオットの元に怪情報が入ります。ニューヨークでは、テロの疑いのある事件が発生し、犠牲者が多数出ていると。詳細が分からないまま、休校となり、被害を避けるべく、郊外へと脱出を図ります。

道中、伝わる情報。客観的な視点でのみで伝わる情報は、人々の不安を募らせ、とまどいを隠せません。次第に外部との連絡が取れなくなっていき、人々はパニック状態。交通機関はストップし、生き残った人々はどこへ行けばいいのかと戸惑うばかり。

原因が分からないまま、パニックは広がっていく。人類滅亡の危機から逃げ延びようとするエリオットたち。見えない脅威は次第にエリオットたちに近づき始めるが、仮説を立て、生き残るべく、走り続けるが・・・。

異常現象の始まる冒頭のシーンは、目を覆うばかりの残酷さ。とにかく恐ろしいシーンがつづきます。その後も、広がる異常現象の犠牲者たち。そして、パニックに陥った人々の、自らの生命を守るための行為は、異常現象を越えるほどおぞましいモノでした。

前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」では、ファンタジックな世界の中の人間の残酷さを描いていましたが、本作では現代の日常から、現在の環境で起こりうる可能性のある事件とその渦中の人間の姿を描いています。自然界では科学では解明できないこともあり、このまま、地球温暖化や環境破壊が続けば、自然の抵抗や拒否反応等、何が起こるか分かりません。

そして、そのパニックと対照的に描かれているのは、愛のカタチ。ギクシャクした夫婦とエリオットの友人の娘・ジェス。パニックの中で、愛を確かめ合い、新しい絆をも深めていきます。パニックは次第に彼らを追い詰めていき、死を覚悟した時、真実の愛が見えてきます。吹き荒れる風の中、見つめ合う二人。クライマックスは実に感動的なシーンになっています。

地球温暖化抑制、自然を大切に、エコロジーと叫ばれる昨今。シャマラン監督お得意の斬新な切り口のサスペンスをベースに描きながら、自分達の出来ること、自分達の行為に責任を持って行くことの大切さを感じられる作品になっています。

そうそう、毎度おなじみのシャマラン監督出演シーンは、今回は控えめで、声だけの出演でした。

« 映画前売券購入法 | トップページ | 「ドラゴン・キングダム」鑑賞 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

私的映画考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/41964151

この記事へのトラックバック一覧です: 「ハプニング」私的映画考Vol.152:

« 映画前売券購入法 | トップページ | 「ドラゴン・キングダム」鑑賞 »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ