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2008/08/29

東野圭吾「容疑者Xの献身」

「容疑者Xの献身」文春文庫

今日ご紹介するのは、東野圭吾著「容疑者Xの献身」です。 天才物理学者・湯川シリーズ第一作「探偵ガリレオ」、第二作「予知夢」に続く、第三作にして第134回直木賞受賞作。

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。そんなある日、彼女たちが前夫を殺害したことを知った石神は、二人を救うため完全なアリバイ工作を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての同級生だった物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになるが・・・。

今までのガリレオシリーズは科学トリックを使った連作短編集でしたが、本作はシリーズ初となる長編。おまけに科学トリックは登場せず、巧妙に仕掛けられたアリバイ工作から、完全犯罪へと至る緻密な頭脳戦が繰り広げられます。殺人事件を中心に物語は展開しますが、そこで描かれているのは深く大きな愛。そして友情。

かつての理解者であり、親友でもあった湯川と石神。天才同士だからこそ、理解し合える部分があったのでしょう。だからこそ、湯川は、こんな事件を起こしてしまった石神の動向に対して、苦悩します。愛するが故の犯行。しかし、それは決して許されることではない。葛藤する湯川。そして、もう一人の親友であり、刑事でもある草薙。彼の存在もまた、湯川の苦悩の要因となっていきます。

前シリーズのような爽快な推理とは違い、人間を深く感動的なまでに描き、苦悩し、推理を告げます。これほどまでに深い愛情が存在するのでしょうか。それは本当に愛なのでしょうか。

で、本作は2008年10月4日の劇場映画として公開されます。TVドラマ「ガリレオ」のメンバーが勢揃いし、この深く悲しい物語を見せてくれることでしょう。

「容疑者Xの献身」2008年10月4日公開
監督 : 西谷弘
原作 : 東野圭吾
出演 : 福山雅治 、 堤真一 、 松雪泰子 、 金澤美穂 、 柴咲コウ他

小説を読んでから映像化されたモノを見るのが、私の好みではありますが、配役からしてかなりイメージの違う作品になっているのではないかと予想されます。まったく別物としての鑑賞が必要でしょう。

映画の公開も待ち遠しいですが、今秋のTBS金曜ドラマでは、「流星の絆」もスタート。こちらはまだ読んでいませんが、楽しみです。

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