« 「アクロス・ザ・ユニバース」鑑賞 | トップページ | ゴールラッシュ!バルセロナ »

2008/10/26

「イントゥ・ザ・ワイルド」私的映画考Vol.163

先日、「イントゥ・ザ・ワイルド」を観てきました。ショーン・ペン監督作品。原作:ジョン・クラカワー。出演:エミール・ハーシュ(「スピード・レーサー」)、ハル・ホルブルック、キャサリン・キーナー、ウィリアム・ハート、ヴィンス・ヴォーン他。

1990年夏、アトランタの大学を優秀な成績で卒業した22歳のクリス(エミール・ハーシュ)。両親の期待も貯金も投げ打って、中古のダットサンでアメリカを回る旅に出る。やがてその愛車さえも乗り捨て、アリゾナからカリフォルニア、サウスダコタへとたった一人で移動を続ける。旅の途中で、忘れ難い出会いと別れを繰り返して行く。文明に毒されることなく自由に生きようと決意した彼が最終的に目指したのは遙か北、アラスカの荒野だった。

あいかわらず前情報を入れずに観に行くので、実話(ジョン・クラカワーのノンフィクション「荒野へ」)を基にした作品と言うことを知らずに観ていました。しかし、そこには、一人の青年の人生が活き活きと描かれていました。

物語は、クリスがアラスカの荒野へ足を踏み入れて行くところからはじまり、ここまでの足跡を辿るように2年前に旅立ち、沢山の人と出逢い、別れを繰り返す姿を前後して描きます。そして、なぜ旅立ったのかを。

クリスが、旅の途中で出会った人々は、皆、何かに縛られ、牢獄に入れられているように思えました。自分で自分を縛り、社会や文明に迎合し、自分の殻に閉じこもるように、道を閉ざしている。それはまるで、自由に生きること、自分らしく生きることを忘れているかのようでした。

沢山の人と出逢い、経験を通して、荒野の中で生き抜く術を学び、生きる意味を再確認し、アラスカを目指します。ほのかな恋を経験し、父親、母親、祖父のような人々から助言を得るクリス。アラスカの荒野で、ひとり孤独に耐えながら、想いをめぐらします。

幸せとは、愛する人と分かち合ってこそ、新しい経験が心を豊かにすること、何ものにも縛られることなく自由に、そして自然を愛し、孤独に生きる。知的で無謀で純粋な青年・クリスの短くも鮮烈な人生を描く本作。そこはかとない感動を味わえる作品になっています。

« 「アクロス・ザ・ユニバース」鑑賞 | トップページ | ゴールラッシュ!バルセロナ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

私的映画考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/42877758

この記事へのトラックバック一覧です: 「イントゥ・ザ・ワイルド」私的映画考Vol.163:

« 「アクロス・ザ・ユニバース」鑑賞 | トップページ | ゴールラッシュ!バルセロナ »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ