« PSP「ギレンの野望 ジオンの系譜」その80 | トップページ | プリウスくんが行く!Vol.65 »

2008/10/21

「あの日の指輪を待つきみへ」私的映画考Vol.162

先日、「あの日の指輪を待つきみへ」を観てきました。リチャード・アッテンボロー監督作品。出演:シャーリー・マクレーン(「イン・ハー・シューズ」「迷い婚」)、クリストファ・プラマー(「イルマーレ」「インサイド・マン」)、ミーシャ・バートン、ピート・ポスルスウェイト、ブレンダ・フリッカー、ネーヴ・キャンベル、グレゴリー・スミス、マーティン・マッキャン他。

1991年アメリカ。長年連れ添った夫を亡くしたばかりのエセル・アン(シャーリー・マクレーン)。ある日、アイルランドの青年ジミー(マーティン・マッキャン)から突然の電話を受ける。エセルの名とテディという名が刻まれた指輪をベルファストの丘で発見したというのだ。第二次大戦時の50年前、永遠を誓った愛を失い、それ以来泣くことを忘れたエセル。指輪をめぐり、封印した過去と向き合う時がやって来るのだが・・・。

1991年と1941年以降とが、前後しながら物語は描かれます。長年連れ添った夫の葬儀の際も教会に入らず、外で物思いにふけるエセル・アン。夫の死に涙ひとつ見せず、娘のマリーにも冷たいと非難される始末。それでも頑なに過去を、心の内を語ろうとしません。

突然の電話に驚くエセル・アン。電話の主はアイルランドの青年・ジミー。老人と共にベルファストの丘で50年前に墜落した米軍の爆撃機を掘り起こそうとしています。バラバラに四散した爆撃機の残骸を掘り続けます。そこで、ジミーが見つけた指輪には、「エセル・アン・テディ」とありました。そして、アメリカに住むエセルへと電話したのです。

そして、エセル・アンの過去が、からまった糸がほどけるように、少しずつ、明らかになっていきます。そこには、永遠の愛を誓ったエセルの深い想いが秘められていたのでした。しかし、誓ったはずの永遠の愛は、自分を縛り、苦しめ続けていたのです。夫を亡くした事によって、何かが壊れ、エセル・アンは、いまだに続く熱い想いに、さらに苦しめられているようでした。

エセル・アンの元に指輪を届けるジミー。はるばるアイルランドから飛行機を乗り継ぎアメリカを訪れます。過去に封印した想いを、掘り返すべきなのか、それとも、生涯隠し通すべきなのか。そして、運命の時。感情が決壊するように、娘のマリーにも真実を告げるのでした。

泣き所は、幾度となく訪れます。彼からの伝言。過去から解放された瞬間。そのとき、エセル・アンの胸に去来したモノは・・・。取り戻した涙。人間、時には、話しをすることよりも、泣くことの方が大切な場合もあるのです。

最初は、過去と現在が、複雑に絡み合っていて分からなかった事が、物語が進む内に次第に見え始めます。それが終盤にかけ、伏線も見事に最後には、一つに結ばれていく展開は見事です。一人の相手を生涯をかけて愛し続けることの尊さ、固い絆で結ばれた友情、そして、約束。ラブストーリーでありながら、第二次世界大戦と北アイルランド紛争を巧みに盛り込んだドラマチックな展開が見どころになっている作品です。

« PSP「ギレンの野望 ジオンの系譜」その80 | トップページ | プリウスくんが行く!Vol.65 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

私的映画考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/42808838

この記事へのトラックバック一覧です: 「あの日の指輪を待つきみへ」私的映画考Vol.162:

« PSP「ギレンの野望 ジオンの系譜」その80 | トップページ | プリウスくんが行く!Vol.65 »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ