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2008/11/02

「レッドクリフ」私的映画考Vol.164

先日、「レッドクリフ Part Ⅰ」を観てきました。ジョン・ウー監督作品(「それでも生きる子供たちへ」「フェイス/オフ」)。出演:トニー・レオン(「ラスト、コーション」)、金城武(「死神の精度」)、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン他。

西暦208年。曹操軍に追われる劉備軍。孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の孔明(金城武)は孫権(チャン・チェン)のもとに向かう。しかし、孫権軍では曹操(チャン・フォンイー)に驚異を感じているものの非戦を唱える老臣が多く、同盟は容易に成立しそうもない。そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜(トニー・レオン)と出会い、その人物の大きさ、カリスマ性に魅了される。一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、そして、二人は信頼を深め、共に戦う事を決意するのだった。

まったく「三国志」の知識のない私が見ても、分かりやすく、そして、壮大な戦いと戦の最中に繰り広げられる人間模様に熱くさせられる作品になっています。第1部にあたる本作は周瑜、孔明を中心に「赤壁の戦い」に至るまでの経緯を描いています。

序盤の曹操軍に追われる劉備軍との合戦では、現在の状況を説明し、劉備軍の主要人物の人となり、役割、特徴も説明。そして、このままでは、曹操軍に壊滅させられてしまうと言う危機感を感じた孔明は、ひとり、孫権のもとに向かいます。物語は劉備軍の軍師・孔明を中心に動き始めます。

そして、孔明と周瑜の運命の出会い。いつか戦うことを予感しながらも、互いが互いが認め合い、共に戦うことを決意し、本作のクライマックスとなる「赤壁の戦い」の前哨戦の火ぶたが切って落とされます。

周瑜を演じたトニー・レオンは芯のしっかりとした演技でカリスマ性を見事に表現しています。特に目の演技はさすが。対する諸葛孔明を演じた金城武。熱くなることなく、常に沈着冷静で、そして、微笑をたやさぬ悠然としていて、名軍師の懐の深さを演じています。

ジョン・ウー監督の十八番、銃撃戦はもちろんありませんが、スローモーションを多用したアクションシーンは健在で、優雅に、そして、舞うような殺陣を、華麗なまでに魅せてくれます。血しぶきまでもが、演じているかのように華麗に飛び散ります。かといって、残酷なシーンはあまり見受けられません。好例となりました平和の象徴・白い鳩は今回も登場します。

CGをあまり使わないジョン・ウー監督でしたが、これだけスケールの大きな作品になると、さすがにCGを使った場面も何シーンかあるようです。それにしても、大群と大群がぶつかるモブシーンでも、かなりの役者を使っていて、迫力満点。本編上映後の「Part Ⅱ」の予告編では、大がかりな爆発シーンも観られ、どんな決着をみるのか、ますます次作に期待が募ります。

未来を信じ、友を信じ、愛のために、正義のために戦う男たちを描く歴史ロマン大作。中国の史伝・英雄譚「三国志」の中でも最も有名な合戦である「赤壁の戦い」を前編、後編の2部作として大迫力で映像化した本作。ジョン・ウー監督の提唱するアジア映画でもなく、ハリウッド映画でもない「世界映画」の第一作。「Part Ⅱ」は2009年4月公開。

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