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2008/11/16

「X-ファイル:真実を求めて」私的映画考Vol.165

先日、「X-ファイル:真実を求めて」を観てきました。クリス・カーター監督作品。出演:デイビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン、アマンダ・ピート、ビリー・コノリー、アルヴィン“イグジビット”ジョイナー、ザンサ・ラドリー他。

あれから6年。過去にFBIでX-ファイル課に配属されていたスカリー(ジリアン・アンダーソン)のもとに、FBIが訪ねてきた。元FBI捜査官モルダー(デイビッド・ドゥカブニー)に、女性捜査官・モニカ(ザンサ・ラドリー)の失踪事件への協力を求めてきたのだ。協力を申し出た神父・ジョー(ビリー・コノリー )は、ビジョンが見えるという。そして、雪の中から切断された腕が見つかったのだった。そして、現場復帰を決意したモルダーは事件の捜査に乗り出すが・・・。

人気TVドラマシリーズのシーズン終了から6年。殺人罪の容疑で追われるモルダーでしたが、誰も知らない場所に身を隠し、隠遁生活を送っていました。スカリーもまた、FBIを辞め、カトリック系の病院で医療に従事していました。そんなある日、FBI女性捜査官の失踪事件が発生。協力を申し出た神父ジョーには、怪しげな能力があり、手掛かりのないFBIはジョーを容疑者のひとりとしながらも、モルダーとスカリーにも協力を要請します。

殺人罪の容疑を帳消しにするという条件付きで現場に復帰したモルダー。FBIを辞め、医者となったスカリー。一時は、スカリーも超常現象を肯定するようになったモノの、現在の生活に埋没していたスカリーは、ジョー神父の能力を否定。超常現象肯定派のモルダー、否定派のスカリーの構図が復活します。

闇から遠ざかりたい、穏やかな日々を望むスカリー。自らの意志で闇に飛び込んでいくモルダー。ふたりの関係はシリーズ後、6年の日々で少しは進展しているかのようですが、精神的には大きな隔たりがあったようです。

自室にいまだに「I WANT TO BELIEVE」のポスターを貼っているモルダー。まったくあいかわらずです。その他、過去を匂わせる台詞が何度か登場するので、シリーズを鑑賞してから観ると、さらに楽しめます。

ジョーの能力をめぐり、ふたりの意見は対立します。そして、事件の進行と共に描かれるスカリーの仕事。担当している難病に苦しむ子供に、実子・ウイリアムを重ねるスカリー。そして、聖職者にあるまじき汚れた過去を持つジョー神父。事件を追いつづけるモルダー。辿り着いた場所には、猟奇殺人事件の裏にあった意外な目的でした。

諦めずに努力をすれば、道は開ける。それは、真実を追究し続けたモルダーとスカリーの今後をも暗示しているように思えます。

モルダーとスカリーの名コンビは健在で、未知の恐怖と謎を追うミステリアスな描き方は、「X-ファイル」らしさ満点。そして、モルダーとスカリーのドラマが、心情も豊かに描かれいます。ファンにはもちろん、はじめて「X-ファイル」を観る人にも存分に楽しめるサスペンス作品です。

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