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2008/12/25

私的読書考2008

今年も早いモノで、残すところ1週間となりました。そこで、今年を振り返るシリーズ。今日は読書です。

今年2008年に読んだ本は27冊でした。全部が文庫本。月に2,3冊平均です。2002年に54冊読んだ以降は年々減ってきていて、2003年以降は30冊前後が続いています。

27冊の作者別内訳で多いのは、伊坂幸太郎が3冊、坂木司が3冊、高千穂遙3冊、東野圭吾2冊、原宏一2冊となっています。特に集中して読んだという作家は少なく、新たに読んでみた作家が多かった一年でした。

今年のヒットと言えば、なんと言っても、坂木司「ひきこもり探偵」シリーズ3部作でしょう。「青空の卵」「仔羊の巣」「動物園の鳥」です。

「ひきこもり探偵」シリーズは、坂木司と友人の自称ひきこもり・鳥井真一が織りなす一風変わったミステリーです。殺人事件が起きたり、強盗事件が起きたりはせず、坂木と鳥井は、ワトソンとホームズとなって日常のちょっとした謎を解いていく物語です。

連作短編集になっていて(「動物園の鳥」のみ長編)、その謎解きも面白いのですが、登場人物たちが連鎖的に登場し、友情や信頼を育んでいく様子が、また、興味深い作品になっています。ミステリーとしても楽しめますが、登場人物たちが描く人間模様、そして、心の成長に感動できる作品になっています。

伊坂幸太郎作品も3冊読みました。「陽気なギャングが地球を回す」「死神の精度」「魔王」の3冊。伊坂氏の作品も登場人物も、他作品にひょっこり顔を出すことが多々あります。今年、映画化された「死神の精度」の主人公である千葉も、「魔王」に登場します。同じ作家の作品を読み続けると分かる楽しみの一つです。

伊坂作品に共通しているテーマ性の深さは、あいかわらずで、「死神の精度」では生命の尊さを、「魔王」では社会や政治に対する矛盾を風刺しています。いずれも、人間の業を描いているようで、心のどこかに引っかかるという印象です。続編はまだ読んでいませんが、期待しています。

他にも良い作品に巡り会えました。機本伸司「神様のパズル」、原宏一「床下仙人」、村崎友「風の歌、星の口笛」、森見登美彦「四畳半神話体系」等々。気に入った作品があったら、その作家の作品を続けて読むように心掛けています。そうすることによって、その作家の言いたいこと、テーマが別の面から感じられるかもしれませんから。

クラークの「幼年期の終わり」、モンゴメリの「赤毛のアン」の海外作品も読みました。赤毛のアンは宮崎駿も参加したアニメ作品をチラチラと観たり、日本では劇場用映画として公開された映像作品を観たりはしていましたが、原作小説を読んだことはありませんでした。なので、あらすじは知っていましたが、小説として読むと、また新たな発見があって良かったです。

読書は自分では考えつかないこと、体験できないようなことを見せてくれ、そして、テーマについて考えさせてくれます。映像作品もそれはそれで良いのですが、読書はより想像力をかき立ててくれます。来年もそれほど多くは読めないでしょうが、無理のない程度にいろんな本を読んでいきたいと思っています。

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