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2009/01/20

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」私的映画考Vol.170

先日、「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」を観てきました。ジェイムズ・D・スターン&アダム・デル・デオ監督作品。出演:「コーラスライン」オリジナルキャスト&スタッフ、マイケル・ベネット、他オーディションに参加した皆様。

トニー賞9部門制覇し、6137回の公演、664万人の観客動員、15年のロングランを記録した伝説のミュージカル「コーラスライン」。そして16年ぶりの再演。その「コーラスライン」への出演を目指し、8ヶ月におよぶ苛酷なオーディションを勝ち抜いていくダンサーたちの生の姿を追うドキュメンタリー作品。

プロでなくても誰もが参加できるオーディションに、大勢が参加します。応募者数3000人。最後に残るのは19人のダンサーのみ。子供の頃から、ミュージカルに出演することを夢見て、レッスンに励んでいた人々、海外からオーディションに駆けつけた人々、様々な人種、年齢・・・。皆一様に、このオーディションに駆ける夢を語ってくれます。そして、オーディション。

基本的なダンスから、歌、演技と進んでいきます。その内、人数は絞られていきます。「コーラスライン(リチャード・アッテンボロー監督作品)」の映画を20数年前に映画館で観た記憶が甦ります。合格者は番号を呼ばれ、呼ばれなかった者は、「お疲れさま」。不合格です。一種、冷たい印象を受けはしますが、現実は厳しい。プロの厳しい目にさらされ、徐々に人数は減っていきます。

原案・振付・演出のマイケル・ベネットがダンサーを集めて座談会のようなモノを開き、それを録音したテープが現存していました。その内容は正しく「コーラスライン」の劇中に語られるダンサーたちの声でした。それを元にミュージカル「コーラスライン」を企画したのです。

合間合間に、なぜ、「コーラスライン」はヒットしたのか?そのことがキャスト・スタッフによって語られます。その魅力とはテープに録音されたダンサーたちの生の声から作り上げた、ダンサーの、ダンサーによる、ダンサーのための作品だったからなのではないでしょうか。

オーディションの中、厳しく審査するスタッフから感動の涙を流させた参加者がいました。その役に入り込み、演じ、感動を呼ぶ。オーディションのはずなのに。

オーディションというのはここまで過酷なのかと言う印象を受けました。それはブロードウェイという最高峰のオーディションだからと言うこともあるのでしょうが、その厳しさは凄まじい。8ヶ月という長期間に渡る時間的な問題もありますし、プレッシャーもあります。どんなに経験を積んで、どんなにレッスンをして挑んでも、最後の最後で実力が発揮できなかったり、緊張のあまり、いつもの演技・ダンスが出来なかったり。

そして、最終結果。明暗が分かれます。舞台に立てた者、立てなかったけれども、何かを掴んだ者、ひたすら悔やむ者・・・。それでも、ダンスが好きだから止めることはないでしょう。そして、いつか舞台に立ちスポットライトを浴びることを夢見ているのです。

多くのダンサーがブロードウェイの舞台を目指しオーディションに参加します。そして、誰もが様々な思いを秘めながら、小さな一歩を踏み出すのです。

ダンサーたちが抱える葛藤や熱き想い、選ぶ側であるスタッフたちの苦悩を、オーディションの進行に重ねて描き出した感動のドキュメンタリー作品。ドキュメンタリーなんだけれども、ドラマティック。これこそが、本当の「コーラスライン」。

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