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2009/03/13

「オーストラリア」私的映画考Vol.177

先日、「オーストラリア」を観てきました。バズ・ラーマン監督作品(「ロミオ&ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」)。出演:ニコール・キッドマン(「ライラの冒険」「インベージョン」)、ヒュー・ジャックマン(「X-MEN」「彼が二度愛したS」)、ブランドン・ウォルターズ、デヴィッド・ウェンハム、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン他。

イギリス人貴族のサラ・アシュレイ(ニコール・キッドマン)は、夫を捜しにオーストラリア北部の町・ダーウィンにやって来た。彼女を迎えたのは無骨で粗野な牛追いの男・ドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)。ようやく、夫の領地に着いたサラだったが、夫が何者かに殺されたことを知る。サラは、残された広大な牧場と1500頭の牛を元に、牧場を立て直す決意をするが、そこには苦難の道のりが待っていた。

第二次世界大戦直前のオーストラリア北部。そこは、原住民であるアボリジニも住む場所でした。広大な荒れ地が広がり、野生の馬や牛がいる。手付かずの自然の残る場所。領地をめぐる争いや、肉牛の売買の争いが絶えず行われており、サラの夫もその犠牲となっていました。

人種差別の問題もあります。黒人への差別もあるし、アボリジニと白人のハーフに対する差別もありました。ハーフの少年・ナラ(ブランドン・ウォルターズ)はサラとドローヴァーたちと行動を共にします。最初は反発しあうサラとドローヴァーでした。貴族と牛追い。相いれない住む世界の違う二人。ですが、二人は次第に惹かれあっていきます。悲しい過去を吐露するドローヴァー。そして、三人は家族以上の絆で結ばれていくのでした。

前半は、牛を町まで追う苦難の旅を描きます。後半はいよいよ世界大戦が開戦。新しい家族となった三人だったはずなのに。幸せなときは長くは続きませんでした。いつか別れる日が来るナラに対する意見の食い違いから二人は離ればなれになり、そして、ナラもまた引き裂かれてゆきます。三人は再び巡り会うことができるのか・・・。

全編に流れる「虹の彼方へ」のメロディとそれに似た旋律。いつか夢が叶うと信じるナラ。少年は目を輝かせて、サラを信じます。そして、離れていても気持ちは通じる、想いは届くはずと。

広大なオーストラリア大陸でロケーションが行われたと言うことですが、こんな景色が今でも存在しているのかと思うほど美しい景色が続きます。展開上や環境保護の観点からCGになっている部分もあるのでしょうが、その雄大さに目を奪われます。

泣き所は、ズバリ、クライマックス。焦土と化したダーウィンの町。離ればなれになっていた三人。それぞれの物語が結実します。そして、新たなる旅立ち。少年はいつしか大人になっていくのです。大人もまた可能性を持ち、成長し、変わっていく。

第二次世界大戦直前のオーストラリアを舞台に、貴族の女性と野性的なカウボーイの運命的な出会いを通して、愛情や反戦、人種差別等々のテーマを深く描く壮大な叙事詩。

やっぱり家が一番。

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