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2009/04/03

「レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-」私的映画考Vol.180

先日、「レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-」の試写会へ行ってきました。ジョン・ウー監督作品(「それでも生きる子供たちへ」「フェイス/オフ」)。出演:トニー・レオン(「ラスト、コーション」)、金城武(「死神の精度」)、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン他。

曹操(チャン・フォンイー)軍へ男装して潜入していた孫権(チャン・チェン)の妹・尚香は、疫病で亡くなった兵士たちの死体が船に積まれ、連合軍のいる対岸へ流されていく光景を目撃する。そして、流れ着いた死体に触れた連合軍の兵士から、次々と疫病が感染しはじめる。曹操の非情なやり方に周瑜(トニー・レオン)をはじめ、連合軍は憤りを感じていく。しかし、劉備軍は自軍の兵と民のために撤退していくが、孔明(金城武)はただひとり戦地に残るのだった。

圧倒的な戦力差の中、乱れはじめた連合軍。はたして勝ち目はあるのか、孔明の秘策は通用するのか、撤退した劉備たちは・・・。赤壁の戦いがいよいよ動き出す。

前作の直後から始まります。前半は、曹操軍へ潜入した孫権の妹・尚香の密偵の様子や、「10万本の矢」を調達するエピソードを交えながら、物語は決戦へと向かいます。好例となりました平和の象徴・白い鳩も大活躍。圧倒的な戦力差を補うのは軍師・諸葛孔明の知識から生まれる作戦。周瑜と孔明の互いの命を賭けてのやりとりは緊張感たっぷり。知っているエピソードではありますが、ドラマチックに見せてくれます。

そして、自分がこの戦の発端であることを知った周瑜の妻・小喬は、一艘の舟に乗って曹操のもとへと向かいます。そこには静かではありますが、力強い信念があったのです。周瑜は小喬を取り戻すことができるのか。クライマックスの合戦が幕を切って下ろされます。

終盤の合戦シーンはとにかく大迫力。爆発、炎上、飛び交う矢。ジョン・ウー監督お得意のスローモーションを多用したアクションシーンは壮麗で、優雅で、そして、舞うような殺陣を披露してくれます。1作目と違い、少々、残酷なシーンもあります。

CGをあまり使わないジョン・ウー監督ですが、CGを使った場面もかなりありましたが、船同志のぶつかり合い、大がかりなセットが炎上するシーンは、ほとんどが実写のようです。危険が多いシーンでは、仕方なしにCGを使うという感じでしょうか。

合戦の大迫力と共に描かれる人間ドラマに胸を熱くさせられます。孔明と周瑜。共に戦いながらもいつか、相まみえることを予感させながら、お互いを認め合い、友情を深めていったのでしょう。

一度は退いた劉備軍の面々も、友が苦戦しているだろう事を感じ、いてもたってもいられません。そこには、友情を越えた信頼関係があったに違いありません。そして、女たちの戦い。おおいなる愛のため、信念のために、命がけの策に出る小喬。淡い恋心を抱きつつ合戦に赴く尚香。今、それぞれの戦いが結実していきます。

信念の元、集まった人々。信念があれば、そこには希望が生まれ、どんな逆境に立たされようとも勝機が見えてくるはず。未来を信じ、愛のために戦った男たち。しかし、戦に勝者はなく、虚しさだけが残るのかもしれません。

まったく「三国志」の知識のない私が見ても、分かりやすく、それなりに理解をしながら物語にのめり込んでいくことができました。壮大な戦いと戦の最中に繰り広げられる人間模様を描く歴史ロマン大作、完結編。赤壁は熱く燃える。

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