「週刊 手塚治虫 創刊第1号/2号」鑑賞
先日、NHKで放送された手塚治虫2009 ~いのち・科学・未来へGO!「週刊 手塚治虫」を観ました。2009年4月10日(金)~、午後10:00~午後11:00 BS2。司会・石澤典夫アナウンサー、杏。
今年2009年は、手塚治虫の生誕80年、没後20年にあたります。おまけに、衛星放送も20周年。と言うことで、「2009年BSは手塚治虫」と題して、様々な特集、番組が用意されています。
いよいよレギュラー放送が始まりました「週刊・手塚治虫」。今年2月から続々と放送された手塚治虫関連番組(「手塚治虫のすべて」「手塚治虫・現代への問いかけ」)。直前に放送された準備号では、石坂浩二さんをゲストに迎えて、ブラックジャックについて語ってくれると共に、今後の番組内容の紹介をしてくれました。
レギュラー放送は、月間3本の準ウィークリー番組として、4月から10月まで放送されます。月ごとにテーマを設け、作品を掘り下げていきます。4月のテーマは「科学と未来」。
創刊第1号は、4月10日(金)午後10:00~11:00 BS-2放送。ゲストは作詞家の秋元康さん。「鉄腕アトム」について語ってくれました。秋元氏は、荒廃した戦後の日本、復興が進む中、産声を上げた「アトム」の存在意義を主題歌の歌詞「ラララ」に込めて語ってくれました。
私的には、「鉄腕アトム」の物語は勧善懲悪のロボットアクションではありますが、そこで描かれているのは”ロボット差別”や”科学と人間”をテーマにしているという認識でしたが、作品というのはひとそれぞれの受け止め方があって良いのでしょう。当然、その時の時代感やその人の人生が繁栄されて来るモノですから。
アニメは、鉄腕アトム「青騎士 前編」。モーション漫画は「アトム誕生」。
創刊第2号4月17日(金)午後10:00~11:00 BS-2放送。ゲストはアニメ監督の富野由悠季さん。富野節大爆発で、実に面白かったです。手塚漫画との出会い、虫プロ時代の手塚氏とのエピソード、演出家デビュー、そして、自作「機動戦士ガンダム」と「来るべき世界」との関係等々、手塚氏との関わりを持った人ならではのお話が聞けました。
「来るべき世界(1951年)」は初期SF3部作の一作(「ロスト・ワールド」「来るべき世界」「メトロポリス」)。宇宙人、環境破壊、大国間戦争、新人類誕生等々、発表された当時、聴き慣れないSF用語が登場します。後年、「フウムーン(1980年)」と言うタイトルでアニメ化もされています。「来るべき世界」の初版本に富野氏は大興奮。貸し本世代の富野氏は現在の手塚治虫漫画全集版との比較を熱く語っていました。
確かに今読んでもかなり面白い作品です。現在でこそストーリー漫画が当たり前になりましたが、その当時は新しい存在だったのですから、それは画期的なことだったのでしょう。そこで描かれる大勢のキャラクターの群像劇が、「ガンダム」へと影響を及ぼしているとか。
アニメは、鉄腕アトム「青騎士 後編」。モーション漫画は、「メトロポリス 前編」。
次回、創刊第3号は、4月24日(金)、午後10:00~11:00、BS2放送。スタジオゲストは映画監督 大林宣彦さん。大好きな大林作品に手塚作品がどんな影響を与えているのか、楽しみです。
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