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2009/05/09

「ミルク」私的映画考Vol.185

先日、「ミルク」を観てきました。ガス・ヴァン・サント監督作品(「小説家を見つけたら」「グッド・ウィル・ハンティング」)。出演:ショーン・ペン(「ミスティック・リバー」「アイ・アム・サム」)、エミール・ハーシュ(「イントゥ・ザ・ワイルド」)、ジョシュ・ブローリン(「ノー・カントリー」)、ジェームズ・フランコ(「スパイダーマン」)、ディエゴ・ルナ他。第81回アカデミー賞主演男優賞、脚本賞受賞作品。

1972年、ニューヨーク。金融や保険業界で働いていたハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット(ジェームズ・フランコ)と出会い、意気投合。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店した。その店は同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成していく。そして、いつしかゲイの生きよい社会環境を目指し、政治的により関わりを深め、市政委員に立候補するが・・・。

ストーリーや描かれるテーマもさることながら、ゲイである事を公表しながら公職に就いたハーヴィー・ミルクを演じたショーン・ペンの演技に大注目の作品です。ただ、なよなよするだけではなく、細かな演技というよりとてもナチュラルな仕草によって、それ”らしく”見えるから、さすがです。

ゲイの公民権のために、市民のために戦い続けたミルク。今から30年ほど前に実際にあった出来事。まったく知りませんでした。人種差別問題を取り上げた映画はありますが、ゲイ差別を取り上げた作品は観たことがありませんでした。

取り上げにくい題材だったのでしょうし、公開に際しても配慮が必要だったのかもしれませんが、様々な差別が横行している現実に目をつむってはいけないのでしょう。なにより、人間はその嗜好にかかわらず、すべてが平等であるべきなのですから。本作で描かれているテーマに触れることによって、すべての人々が抱えている問題をさらけ出すことになり、考えさせられていきます。

よりよい明日への希望のために戦ったミルク。希望がなければ人間は生きていけないのだから。そして、ミルクの歩いた足跡は今も人々の希望として輝き続けている。その当時の実際の映像を交えながら、ミルクの辿った政治活動を追い、恋人との別れや死、そして、48年間という短くも、情熱に溢れ、突っ走った生涯を暖かくも優しいタッチで描く作品。

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